村上宗隆のMLBでの歩み
指名は外れ1位だった。2017年のドラフトで清宮幸太郎を外したヤクルト・巨人・楽天の3球団が九州学院高の捕手に重なり、抽選を引き当てたのがヤクルトである。2022年に打率.318・56本塁打・134打点で22歳の三冠王となり、56本は1964年の王貞治の55本を58年ぶりに書き換えた。同じ年の新語・流行語大賞の年間大賞が「村神様」で、前年の「リアル二刀流/ショータイム」に続き野球界から2年連続の大賞が出ている。2023年3月20日のWBC準決勝では、4-5の9回無死一、二塁から中堅フェンス直撃の二塁打を打ち、二塁の大谷翔平と一塁の代走・周東佑京が還って試合が終わった。本人の言葉は「腹括って打席に立ちました」だった。ポスティングでの移籍は交渉期限の直前にまとまり、2025年12月21日にホワイトソックスと2年3400万ドル。事前に米メディアが並べていた予想額を、大きく下回る条件だった。2026年3月26日、ミルウォーキーでの開幕戦に6番一塁で先発し、9回の第4打席に5番手ウッドフォードから右翼2階席へ運んだ一打が、メジャー初安打で初本塁打になった。チームは2-14で敗れている。開幕戦のデビューで本塁打を打った日本人は、松井稼頭央・城島健司・福留孝介・筒香嘉智に次ぐ5人目である。2026年9月20日時点の1年目は、安打87に対して四球88。打った安打より選んだ四球のほうが多い。現地9月5日の30号で、メジャー1年目に30本塁打へ届いた最初の日本人になった。
2023シーズン成績(NPB)
NPB成績・タイトルはMLB APIに無いため出典(NPB公式ほか)から個別収録。この年はMLB出場が無いためMLBの各指標(Statcast等)は表示されません。
NPB時代のタイトル
MLBのタイトルとは別。ベストナイン・ゴールデングラブ賞含む主要個人タイトルを収録。
通算獲得額(日米)
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地区シリーズに残った日本人は5人 今永・今井・吉田は出番なく終戦
カブスで最多の32試合に先発した今永昇太、救援で防御率2.00と立て直した今井達也、負傷者リストにいた吉田正尚は、ワイルドカードシリーズで1試合も出場しないまま今季を終えた。鈴木誠也は2試合で7打数2安打。地区シリーズに勝ち残った日本人は大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希、松井裕樹、村上宗隆の5人。
村上宗隆がポストシーズン初本塁打 日本人1年目で松井・井口以来
村上宗隆が地区シリーズ第1戦で左腕から初球の先制2ラン。ホワイトソックスは3対0で勝ち、この一発が決勝点に。メジャー1年目のポストシーズン本塁打は松井秀喜、井口資仁に続く日本人3人目。ワイルドカードの不振から一変した。
村上宗隆のWソックスが地区シリーズへ 3年連続100敗の翌年に史上初のPS
ホワイトソックスが9月30日(日本時間10月1日)、ワイルドカードシリーズ第2戦でアストロズに7対3で勝ち、2連勝で地区シリーズに進んだ。2023年から3年続けて100敗以上を喫したチームが翌年ポストシーズンに出たのは、1901年以降で初めて。2024年には1901年以降で最多の121敗を記録していた。今季は得点が前年から129点増え、本塁打は165本から211本に。村上宗隆はチーム最多の35本塁打を放った。ただしワイルドカードシリーズの村上は8打数1安打5三振で、第2戦は5打数無安打3三振だった。地区シリーズの相手は同地区のガーディアンズ。
村上宗隆がPS初安打・初打点 Wソックス先勝、今井達也は出番なし
ホワイトソックスの村上宗隆が9月29日(日本時間30日)、敵地でのアストロズとのワイルドカードシリーズ第1戦に「4番・一塁」で先発し、1回の犠牲フライでポストシーズン初打点、7回の左前打で初安打を記録した。3打数1安打1打点、1四球2三振で2得点。ホワイトソックスは6対3で先勝し、3戦2勝制のシリーズで地区シリーズ進出に王手をかけた。アストロズは8投手をつぎ込んだが、今井達也の登板はなかった。3年連続で100敗以上だったホワイトソックスにとって、2021年以来5年ぶりのポストシーズンでの白星になった。
オールMLBチーム2026予想 大谷翔平ら日本人5人、有力は山本由伸
MLBが2026年のオールMLBチームの候補136人を発表し、大谷翔平(指名打者)、山本由伸(先発投手)、鈴木誠也(外野手)、岡本和真(三塁手)、村上宗隆(一塁手)の日本人5人が名を連ねた。ただ、選ばれるのは各部門の上位だけで、一塁や三塁、指名打者はファーストとセカンドの2枠しかない。候補者の今季成績を部門ごとに並べると、選出が有力なのは防御率が候補29人中5位の山本。鈴木と大谷は当落線上で、ファン投票が結果を左右しそう。昨季の選出者のfWARは、部門ごとの最低でも3.9〜4.8。村上と岡本は本塁打こそ上位だが、fWARはともに2.9にとどまり選出は厳しい。
村上宗隆が菅野智之から34・35号 日本人対決1試合2本は2度とも菅野
ホワイトソックスの村上宗隆がロッキーズの菅野智之から1回と7回に本塁打を放った。MLBで日本人打者が日本人投手から1試合2本を打ったのは史上2度目で、1度目に打たれていたのも菅野だった。2025年9月7日、当時オリオールズの菅野が大谷翔平に47号と48号を許している。1876年からの全シーズンを走査すると、日本人打者が日本人投手から打った本塁打は21本しかなく、そのうち6本が菅野から出た。菅野がMLBで投げた1331打席のうち日本人打者との対戦は26打席で全体の2.0%だが、被弾66本に占める割合は9.1%になる。ただしその26打席のうち14打席が大谷と村上で、6本もこの2人しか打っていない。
村上宗隆の四球88が安打87を上回る 日本人59季で前例なし
ホワイトソックスの村上宗隆が9月19日(日本時間20日)のタイガース戦で4打数1安打1打点、2三振。初回の適時打で安打は87本になり、四球88との差が1つに縮まった。9月14日から6試合、四球が安打を上回った状態が続いている。400打席以上の199人で四球が安打以上の打者はほかにおらず、日本人打者がMLBで400打席以上を踏んだ59シーズンにも前例がない。9月18日までの1球データで数えると、ボール球に手を出す割合は鈴木誠也と同じ22.4%。違いはストライクを振ったときの空振りで、鈴木誠也の11.1%に対して村上は30.8%に達する。
岡本和真32号が村上宗隆を抜いた 9日で4度動いた1年目の最多
9月13日(日本時間14日)、ブルージェイズの岡本和真がオリオールズ戦で32号ソロを放ち、日本人選手のMLB1年目最多本塁打を単独で塗り替えた。9月5日に村上宗隆が30号まで伸ばした記録は、この9日間で4度持ち主を変えている。32本は松井秀喜のキャリアハイ31本を上回り、大谷翔平を除く日本人打者の最多だった鈴木誠也の32本に並ぶ数字。同じ記録を追った9月に、岡本は打率.325、村上は打率.114と正反対の月を過ごした。1球ごとの計測値でまず入れ替わったのは、ボール球に手を出す割合だった。
村上宗隆30号 日本人1年目の最多 打率は.211
9月5日(日本時間6日)、ホワイトソックスの村上宗隆が30号2ランを放った。日本人選手がMLB1年目に打った本塁打としては、大谷翔平の22本(2018年)を8本上回る最多。同じ年に岡本和真も28本を積み上げており、松井秀喜から城島健司、大谷と15年かけて6本しか動かなかった記録が、1シーズンで二重に塗り替えられた。ただし打率は.211で、30本に届いた日本人9シーズンのなかで最も低い。384打数での30本は、打率.215以下で30本以上に届いた過去20例のなかで最も少ない打数だった。打球になった打席の割合は47.9%で、これは350打席以上の215人でMLB最少にあたる。
村上宗隆の打率.219はなぜか 打球の強さはMLB1位
ホワイトソックスの村上宗隆が8月に入って打率.144と沈んでいる。24試合107打席で41三振。それでもシーズンのOPSは.860で、規定打席に到達した138人の中で18位に残っている。1球ごとの計測データを開くと、村上は空振り率42.0%でMLB1位、強く打った打球の割合58.2%でもMLB1位に立っていた。この2つを同時に取った打者は、Statcastが公開された2015年から2025年までの11シーズンに一人もいない。このままシーズンが終われば、村上が最初になる。そして打率が上がらない理由は、ライナーの割合にありそうだ。
鈴木誠也が20号 日本人の20本打者が史上初の4人に
8月12日(日本時間)、カブスの鈴木誠也が20号本塁打を放ち、今季20本以上を打った日本人選手が4人になった。1シーズンに4人がそろうのは史上初で、これまでの最多は2023年からの2人。MLBで20本以上を記録した日本人は松井秀喜・大谷翔平・鈴木誠也・村上宗隆・岡本和真の5人しかいない。鈴木は4年連続の20本で、この継続は大谷に次ぐ。日本人の今季本塁打は101本になった。
日本人メジャーリーガーの本塁打が今季100本 史上初、過去最高は69本
8月8日(日本時間9日)の村上宗隆の26号で、2026年の日本人メジャーリーガーの本塁打が合計100本に達した。1シーズン3桁は史上初。松井秀喜とイチローが同時に在籍していた時代の最高は2009年の69本で、それを31本上回っている。しかも大谷翔平の占める割合は26.0%まで下がった。過去の当たり年との違いを、1998年からの全シーズンの実データで確かめる。
村上宗隆が大谷翔平に並ぶ26号 要した試合は30少ない
8月8日(日本時間9日)、ホワイトソックスの村上宗隆が26号を放ち、本塁打数で大谷翔平に並んだ。MLB全体9位タイ。ただし到達までに要した試合数は村上81、大谷111で30の差がある。村上は5月30日から7月10日まで右ハムストリングの張りで離脱し、35試合を欠場した。1本あたりの打数は村上11.19、大谷15.73、岡本和真17.62。
村上宗隆と岡本和真が24本塁打で並んだ──同じ数字なのに中身がまるで違う、日本人ルーキー2人の1年目
8月1日、村上宗隆が24号を放ち、岡本和真と本塁打で並んだ。2026年に揃ってポスティングで海を渡った2人が、MLB全体11位タイに並走している。だが数字を分解すると、同じ24本の中身はまるで違う。村上は岡本より33試合・114打席少なくてこの本数に達し、OPS+は154対107。一方で打点は岡本が18多い。2人とも大谷翔平(23本)を上回っている。同じ本数が同じ意味ではないことを、実データで読み解く。
村上宗隆の20本塁打は日本人1年目で異次元か 最初の65試合を4人と比較
MLB1年目の村上宗隆が最初の65試合で20本塁打。同じ2026年デビューの岡本和真、そして大谷翔平(2018)・鈴木誠也(2022)・松井秀喜(2003)の「最初の65試合」を同じ物差しで並べると、村上のパワーが日本人1年目として傑出している一方、三振率32.7%という極端さも見えてくる。そして松井の三振率12.6%との対比は、20年で日本人スラッガー像がどう変わったかを映している。数字はすべてMLB公式のゲームログから集計(2026年は進行中)。