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ニュース2026-08-10日本人メジャーリーガー本塁打大谷翔平村上宗隆松井秀喜イチローMLB記録

日本人メジャーリーガーの本塁打が今季100本 史上初、過去最高は69本

日本人メジャーリーガーの本塁打が今季100本 史上初、過去最高は69本

8月8日(日本時間9日)の村上宗隆の26号で、2026年の日本人メジャーリーガーの本塁打が合計100本に達した。1シーズン3桁は史上初。松井秀喜とイチローが同時に在籍していた時代の最高は2009年の69本で、それを31本上回っている。しかも大谷翔平の占める割合は26.0%まで下がった。過去の当たり年との違いを、1998年からの全シーズンの実データで確かめる。

Baseball Archives 編集部2026-08-10データ出典 MLB Stats API

2026年8月8日(日本時間9日)、ホワイトソックスの村上宗隆がガーディアンズ戦で26号本塁打を放った。これが、2026年に日本人メジャーリーガーが打った本塁打のちょうど100本目だった。 1シーズンの合計が3桁に乗ったのは史上初である。

本塁打を日付順に並べ直すと、96本目が8月3日の鈴木誠也、97・98本目が8月5日の大谷翔平(1試合2本)、99本目が8月7日の村上、そして100本目が8月8日の村上の26号だった。

1998年からの全シーズン

MLB公式のStats APIから、日本生まれの選手の年度別本塁打を集計した。1998年以降の全シーズンは次の通り。

合計 最多の選手 打った人数
1998 1 野茂英雄 1 1
1999 0 0
2000 1 吉井理人 1 1
2001 18 新庄剛志 10 2
2002 18 新庄剛志 9 3
2003 34 松井秀喜 16 5
2004 51 松井秀喜 31 6
2005 64 松井秀喜 23 5
2006 58 城島健司・井口資仁 18 6
2007 68 松井秀喜 25 7
2008 46 福留孝介 10 7
2009 69 松井秀喜 28 6
2010 42 松井秀喜 21 4
2011 25 松井秀喜 12 3
2012 21 青木宣親 10 3
2013 16 青木宣親 8 3
2014 2 青木宣親・イチロー 1 2
2015 6 青木宣親 5 2
2016 7 青木宣親 4 4
2017 8 青木宣親 5 2
2018 22 大谷翔平 22 1
2019 18 大谷翔平 18 1
2020 15 筒香嘉智 8 2
2021 54 大谷翔平 46 2
2022 50 大谷翔平 34 3
2023 79 大谷翔平 44 3
2024 85 大谷翔平 54 3
2025 91 大谷翔平 55 3
2026 100 大谷翔平・村上宗隆 26 5

※2020年は60試合制の短縮シーズン。2026年は進行中。

松井秀喜とイチローの時代の最高は、2009年の69本

日本人打者がMLBに最も多くいたのは2000年代半ばである。松井秀喜、イチロー、城島健司、井口資仁、福留孝介が同じ時期にプレーしていた。

その時代の最高は2009年の69本である。内訳はこうなっている。

選手 本塁打 試合
松井秀喜 28 142
イチロー 11 146
福留孝介 11 146
松井稼頭央 9 132
城島健司 9 71
岩村明憲 1 69

6人が本塁打を打ち、それでも69本だった。この年、松井秀喜はワールドシリーズMVPを獲得している。

次いで多いのが2007年の68本(7人)、2005年の64本(5人)。この時代は「打つ人数は多いが、1人あたりの本数が少ない」構造だった。 2005年は松井秀喜23本・イチロー15本・井口資仁15本と、上位3人が15本以上で並びながら合計64本にとどまっている。

2026年の100本は、この2009年の69本を31本上回った。

2014年、日本人の本塁打は2本しかなかった

もう一つ、表の中で目を引く年がある。2014年の合計は2本。 青木宣親が1本、イチローが1本。それだけである。

前年の2013年が16本、2015年が6本。2012年から2017年までの6年間は、6シーズン合計で60本に届かない(21・16・2・6・7・8=60本)。2009年1年分の69本に、6年かけても届かなかった。

松井秀喜が2012年限りで引退し、イチローが40代に入り、次の世代の長距離打者がまだ渡っていなかった時期にあたる。日本人メジャーリーガーの本塁打は、ここでほぼ途絶えていた。

「大谷ひとり」の時代を経て

流れが変わるのは2018年、大谷翔平のデビューからだ。ただしこの年の22本は大谷1人が打った22本で、他の日本人選手の本塁打は0だった。2019年の18本も同様である。

2021年は54本のうち大谷が46本で、割合にすると85.2%。2024年は85本のうち54本で63.5%。2025年は91本のうち55本で60.4%。過去3年の記録更新は、いずれも大谷1人が半分以上を打つ形で積み上がっていた。

2026年が過去の当たり年と違う点

2026年の100本の内訳は次の通り。

選手 本塁打 試合 打率 OPS
大谷翔平 26 112 .292 .937
村上宗隆 26 82 .237 .909
岡本和真 24 116 .225 .728
鈴木誠也 19 101 .269 .831
吉田正尚 5 81 .273 .747

ここに2つの「史上初」がある。

① 20本以上の日本人選手が3人いる。 過去に複数の20本打者がいたのは2023年・2024年・2025年の3シーズンだけで、いずれも2人(大谷と鈴木誠也)だった。それ以前は1人が最多である。松井秀喜とイチローが並び立った時代でさえ、20本以上に届いたのは松井1人だけだった。

② 最多の選手が全体に占める割合が26.0%まで下がった。 合計が60本を超えたシーズン(2005・2006・2007・2009・2023・2024・2025・2026)で比べると、これまでの最低は2006年の31.0%(城島健司18本/58本)。2026年は大谷の26本が100本の26.0%で、これを下回った。

つまり2026年は、合計が過去最高なのに、突出した1人がいないという初めての形になっている。 大谷の26本は自身の2021年以降で最も少ないペースだが、それでも合計は100本に届いた。

残り約44試合

8月10日(日本時間)時点で、各球団の消化試合はホワイトソックス117、ドジャース118、ブルージェイズ119、カブス119、レッドソックス117。162試合制なので、残りは1球団あたり43〜45試合ある。

各選手の現在のペース(本塁打÷所属球団の消化試合×162)がそのまま続くと仮定すると、大谷35.7・村上36.0・岡本32.7・鈴木25.9・吉田6.9で、合計は約137本になる。あくまで単純な割り戻しであり、村上は5月30日から7月10日まで右ハムストリングの張りで離脱している以上、この数字は「全員が離脱せず今のペースを維持したら」という前提でしか成り立たない。

それでも、100本という数字が8月上旬に出ている事実は動かない。2009年の69本には、シーズン終了まで到達しなかった。

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