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ニュース2026-09-29オールMLBチーム大谷翔平山本由伸鈴木誠也

オールMLBチーム2026予想 大谷翔平ら日本人5人、有力は山本由伸

オールMLBチーム2026予想 大谷翔平ら日本人5人、有力は山本由伸
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Baseball Archives 編集部・2026-09-29・データ出典 MLB Stats API

大リーグ機構(MLB)は9月28日(日本時間29日)、2026年のオールMLBチームの候補136人を発表した。日本人では、指名打者部門の大谷翔平(ドジャース)、先発投手部門の山本由伸(ドジャース)、外野手部門の鈴木誠也(カブス)、三塁手部門の岡本和真(ブルージェイズ)、一塁手部門の村上宗隆(ホワイトソックス)の5人が名を連ねた。

ファンからは「これもう日本野球の黄金期では?」と喜ぶ声も上がっている。ただ、候補はあくまで候補で、選ばれるのは各部門の上位だけ。今季の成績を部門ごとに並べると、選出が有力なのは山本1人で、鈴木と大谷は当落線上、村上と岡本は厳しい。

オールMLBチームは2019年に始まった表彰で、リーグを問わずその年のレギュラーシーズンで最も活躍した選手を、ポジションごとに選ぶ。投票するのはMLB公式サイトでのファンと、メディアや放送関係者、元選手らの専門家パネルで、両者の票は同じ重みで扱われる。

ファーストチームとセカンドチームがあり、それぞれ捕手、一塁、二塁、三塁、遊撃が1人ずつ、外野手3人、指名打者1人、先発投手5人、救援投手2人の計16人。一塁や三塁、指名打者は2枠しかない。

成績の基準は決められておらず、何を重く見るかは投票する人に任されている。ファン投票は10月9日(同10日)まで受け付け、受賞者は11月11日(同12日)にラスベガスで開かれる「MLBアワード」で発表される。

日本人ではこれまで、大谷が5シーズンで計8度選ばれている。2021年と2022年は指名打者と先発投手の両方で、2023年は両部門ともファーストチーム。2024年と2025年は指名打者のファーストチームだった。

ほかにはダルビッシュ有(2020年ファースト)、前田健太(2020年セカンド)、今永昇太(2024年セカンド)、山本(2025年ファースト)が、いずれも先発投手で選ばれている。

どのくらいの成績なら選ばれるのか。目安になるのが、米データサイト「FanGraphs」が算出するfWARだ。代わりの選手と比べて、チームに何勝分を上積みしたかを示す指標で、打撃、走塁、守備をまとめて1つの数字にしており、守る位置の難しさも加味されるため、一塁や指名打者は低めに出やすい。

昨季選ばれた選手のfWARで、部門ごとに最も低かったのは外野と指名打者が4.8、三塁が4.6、一塁が3.9。今季の鈴木は4.6で外野の線にわずかに届かず、大谷の3.7は指名打者の線を1以上下回る。村上(一塁)と岡本(三塁)はともに2.9だった。

選手 部門(枠/候補) 見立て
山本由伸 先発投手(10枠/29人) 有力
鈴木誠也 外野手(6枠/24人) 当落線上
大谷翔平 指名打者(2枠/6人) 当落線上
村上宗隆 一塁手(2枠/14人) 厳しい
岡本和真 三塁手(2枠/11人) 厳しい

山本は昨季と同じ水準で、投球回は上回る

5人の中で最も選出が近いのは山本だ。先発投手は候補29人に対して枠が10あり、ほかの部門より広い。山本の防御率2.53は候補29人の中で5位で、上にいるのはミジオロウスキー(ブルワーズ、1.80)、シュリットラー(ヤンキース、1.95)、セール(ブレーブス、2.16)、シース(ブルージェイズ、2.40)の4人だけ。185回の投球回も候補の中で7位タイと、1年を通してローテーションを守った。

過去に選ばれた日本人投手と比べても、今季の数字は見劣りしない。ファーストチームに入った昨季の山本は防御率2.49で173回2/3、セカンドチームに入った2024年の今永は防御率2.91で173回1/3だった。

今季の防御率は昨季とほぼ同じで、投球回はどちらよりも多い。1イニングあたりに出した走者の数を示すWHIPも0.87と、昨季の0.99から良くなっている。

ただし、奪三振は182で候補29人中19位にとどまる。fWARは4.7で11位。投手のfWARは防御率ではなく、三振、四球、本塁打をもとに計算するため、三振の少ない山本は低めに出る。それでも防御率と投球回で上位に入っており、10枠のうちの1つに届く可能性は高い。

鈴木と大谷は、ファン投票がカギ

鈴木は外野手24人の中で争う。枠はファーストとセカンドを合わせて6つ。fWARは4.6でブルワーズのチョウリオと並ぶ4位タイで、打撃の総合力をリーグ平均を100として表すwRC+は134で6位。

成績だけなら6枠の中に入る位置にいる。上位には、45本塁打と41盗塁で40本塁打40盗塁を達成したクロウ=アームストロング(カブス、fWAR10.6)、アロザレーナ(マリナーズ、5.6)、タティスJr.(パドレス、5.4)が並ぶ。

鈴木にとって心配なのは、知名度の高い選手が多いことだ。ソト(メッツ)はfWARこそ3.1と鈴木を下回るが、wRC+147と打撃では上回る。ほかにもアクーニャJr.(ブレーブス)、トラウト(エンゼルス)といったスター選手が候補に入っている。票の半分はファン投票で、知名度で票が流れれば、6枠の最後を争う鈴木には逆風になる。

大谷の指名打者部門は、候補6人に枠が2つ。ファーストチームは、打率.316、wRC+181、fWAR6.8で頭ひとつ抜けたアルバレス(アストロズ、42本塁打)が有力だ。残る1枠を、ライス(ヤンキース、41本塁打、wRC+149、fWAR4.3)、大谷(30本塁打、wRC+139、fWAR3.7)、シュワーバー(フィリーズ、45本塁打、wRC+130、fWAR2.9)が争う形になる。

大谷の出塁率.377は候補の中で2位だが、fWARとwRC+はともに3位。成績だけならライスが一歩前にいる。

一方で、大谷は2021年から5シーズン続けて選ばれており、その実績と知名度は候補の中でも抜けている。票の半分を占めるファン投票が、この差を埋める可能性は十分ある。

なお、大谷は今季投手としても防御率1.79を記録したが、先発投手部門では候補に入っていない。先発投手の候補29人は全員が148回以上を投げており、85回2/3の大谷はこの中に入らなかった。

村上と岡本は本塁打以外で差がつく

村上の一塁手部門は候補14人に枠が2つ。35本塁打は候補の中で4位だが、打率.207は14人の中で最も低く、fWARは2.9で10位、wRC+は129で7位。故障で負傷者リストに入った期間もあり、出場は127試合にとどまった。

上位には、43本塁打でwRC+148、fWAR4.9のアロンソ(オリオールズ)、41本塁打のオルソン(ブレーブス)、wRC+151のW・コントレラス(レッドソックス)がいる。本塁打以外の数字で、上位との差は大きい。

岡本の三塁手部門は候補11人に枠が2つ。33本塁打はバルガス(ホワイトソックス)と並ぶ2位タイだが、出塁率.310は9位、fWARは2.9で8位、wRC+は113で7位にとどまる。

42本塁打でwRC+142、fWAR5.3のカミネロ(レイズ)、守備でも評価の高いブレグマン(カブス、fWAR5.6)、33本塁打に22盗塁を加えたバルガス(fWAR5.3)が、2枠を争う中心になりそうだ。

候補に5人が入ったこと自体は、日本人選手の層の厚さを示している。ただ、実際に選ばれるのは、山本に加えて鈴木か大谷のどちらかが入って2人、というのが現実的な線だ。ファン投票は10月9日(同10日)まで、MLB公式サイトで1日1回投票できる。鈴木と大谷の結果は、その票の行方にかかっている。

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この記事の数字について(出典・集計方法)
  • 候補者と選出方法は MLB.com の発表(2026年9月28日「Make your picks for 2026 All-MLB Team」)による。ポジション別の一覧とチーム別の一覧の両方を数え、候補は136人(捕手10、一塁14、二塁11、三塁11、遊撃11、外野24、指名打者6、先発投手29、救援投手20)だった。一部報道では128人とされているが、当サイトは MLB.com の一覧の人数を使った。
  • 候補者がどういう基準で選ばれたかは、MLB.com の発表には書かれていない。投票でも成績の基準は示されておらず、本記事は部門内の成績順位と昨季の選出者の fWAR をもとに比べた。
  • 昨季(2025年)の選出者の fWAR は FanGraphs による(大谷は打撃のみの値)。一塁:ゲレーロJr. 3.9、カーツ 4.3/三塁:ラミレス 6.3、カミネロ 4.6/指名打者:大谷 7.5、シュワーバー 4.8/外野:ジャッジ 10.0、ソト 5.7、J・ロドリゲス 5.7、ベリンジャー 4.8、キャロル 6.6、クロウ=アームストロング 5.4。
  • 過去の選出者は MLB.com と Wikipedia の「All-MLB Team」の一覧による。
  • 成績は2026年のレギュラーシーズン終了時点。fWAR、wRC+、投球回、奪三振、防御率などは FanGraphs のリーダーボード(2026年9月28日取得)、過去の日本人投手の成績は MLB Stats API による。
  • 「部門の候補内での順位」は、その部門の候補者だけで並べた当サイトの集計。同じ値の選手がいる場合は「タイ」とした。
  • fWAR は FanGraphs が算出する WAR(Wins Above Replacement)。wRC+ は球場やリーグの影響を補正した打撃の総合指標で、100がリーグ平均。
  • 「見立て」は、上の成績と過去の選出例をもとにした当サイトの予想で、投票の結果を保証するものではない。ファン投票の途中経過は公表されていない。
  • ファンの声は Full-Count(2026年9月29日)の記事による。
  • 村上は右太もも裏の張りで5月30日から7月10日まで負傷者リストに入っていた(MLB Stats API の選手異動記録)。
数字はすべて MLB Stats API ほかの実データです。データの出典と方針
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