メジャーリーグの地区シリーズが10月3日(日本時間4日)に始まった。勝ち残った日本人選手は、ドジャースの大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希、パドレスの松井裕樹、ホワイトソックスの村上宗隆の5人。一方、ワイルドカードシリーズでは、カブス、アストロズ、レッドソックスが2連敗で姿を消した。
敗れた3球団には、4人の日本人がいた。カブスの鈴木誠也は2試合とも先発出場したが、同じカブスの今永昇太、アストロズの今井達也、レッドソックスの吉田正尚は、1試合も出場しないまま今季を終えた。
先発の柱だった今永は、投げずに終戦
今永はレギュラーシーズン、カブスでチーム最多の32試合に先発した。投球回の174回1/3もチーム最多で、11勝10敗、防御率3.77。9月27日の最終戦にも先発したが、1回12球で降りた。米NBCスポーツは同日、パドレスとのシリーズでは救援で起用できる見込みだと伝えていた。
3戦2勝制のシリーズは、第1戦はボイド、第2戦はゴースマンが先発した。今永は2試合ともベンチに入ったが、0対8で敗れた第1戦でも、1対4で敗れた第2戦でも、マウンドには上がらなかった。第3戦は行われず、そのままシーズンが終わった。
救援で立て直した今井にも、出番は来なかった
メジャー1年目の今井は、先発した15試合で防御率5.83と苦しんだ。8月から救援に回ると、8試合18イニングで防御率2.00。相手打者の打率に当たる被打率は.129(62打数8安打)だった。
アストロズはワイルドカードシリーズの出場選手登録に今井を入れた。NBCスポーツは9月29日、第1戦で先発ブルーボーの後を長く投げる見込みだと伝えていた。
ところが、ホワイトソックスとの2試合は、どちらも先発が1回を投げきれなかった。第1戦はブルーボー、第2戦はハンター・ブラウンが、ともに1回途中、アウト2つで降板。アストロズは2試合でのべ13人の投手をつぎ込んだが、その中に今井の名前はなかった。
吉田は負傷者リスト、鈴木は7打数2安打
吉田は8月16日に左太もも裏の肉離れで負傷者リストに入り、ワイルドカードシリーズの出場選手登録には入らなかった。今季は87試合で打率.274、5本塁打。チームはヤンキースに0対9、2対9で敗れた。吉田の負傷者リストからの復帰は、敗退翌日の10月1日だった。
鈴木は2試合とも「4番・右翼」で先発し、7打数2安打1四球2三振。第2戦は2回に151キロの直球で見逃し三振。3点を追う8回1死一塁では、160キロのシンカーを打って併殺に倒れた。今オフはFAになる見通し(関連記事)。
5人全員が出れば、3年続けて5人以上
日本人が地区シリーズに出場した人数を年ごとに数えると、最多は2008年の6人。レッドソックスの松坂大輔と岡島秀樹、ドジャースの黒田博樹と斎藤隆、レイズの岩村明憲、カブスの福留孝介だった。5人だった年は2007年、2024年、2025年の3度ある。
昨年の5人は、ドジャースの3人と、カブスの鈴木と今永だった。今年はカブスの2人が抜け、松井と村上が加わって、また5人が勝ち残った。
第1戦を終えて、出場したのは大谷と村上の2人。大谷は「2番・指名打者」で、1回に打球速度169.6キロの右前打を放ち、4打数1安打。ドジャースはブレーブスに5対3で先勝した。
村上はガーディアンズとの第1戦で、4回にポストシーズン初本塁打となる2ランを放ち、3対0の勝利に貢献した(詳しくはこちら)。
山本と佐々木は第1戦で登板がなかった。第2戦(日本時間5日)のドジャースの予告先発はスネル。松井のパドレスは、日本時間4日午前にブルワーズとの第1戦を迎えた。松井はワイルドカードシリーズ第1戦で、8点リードの8回を3人で抑えている。
地区シリーズで日本人が5人以上出場したのは、これまで2007〜08年の2年連続が最長。残る5人がそろって出場すれば、2024年から3年続けて5人以上になる。
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この記事の数字について(出典・集計方法)
- 試合の経過と成績は MLB Stats API の試合データによる。ワイルドカードシリーズ(
gameType=F)はカブス対パドレスが gamePk 849843・849842、アストロズ対ホワイトソックスが 849849・849846、レッドソックス対ヤンキースが 849851・849848。地区シリーズ(gameType=D)第1戦はドジャース対ブレーブスが 849828、ホワイトソックス対ガーディアンズが 849829、パドレス対ブルワーズが 849830。パドレスの第1戦は執筆時点で試合中だったため、結果は入れていない。 - 球速・打球の速さはマイルから換算した(1マイル=1.609344キロ)。鈴木の見逃し三振は93.9マイル、併殺打の球は99.5マイル、大谷の右前打は105.4マイル。
- 出場選手登録は MLB Stats API のロースター(9月30日時点の出場選手登録)、負傷者リストの出入りは同 API の取引記録による。第2戦の予告先発は日程データ(10月4日時点)によるもので、変更されることがある。
- レギュラーシーズンの成績は
gameType=R。今永の先発数と投球回の「チーム最多」は、カブスに在籍した期間の数字で比べた。今井の先発・救援別の成績は試合ごとの記録(gameLog)から集計した。 - 地区シリーズに出場した日本人の人数は、日本人メジャーリーガーのポストシーズン全記録のデータと、選手ごとの地区シリーズ成績(
gameType=D)を別々に数えて突き合わせた。出場した選手だけを数えており、ロースターに入って出場しなかった選手は含まない。 - 今永と今井の起用見通しは米NBCスポーツの選手ニュース(今永、9月27日・今井、9月29日)の報道による。いずれも当サイトが取材したものではない。両投手を起用しなかった理由は、執筆時点で確認できた報道からは分からなかった。
