山本由伸のMLBでの歩み
やり投げとブリッジを取り入れ、筋力トレーニングを含まない調整法を、トレーナーの矢田修氏の指導のもとで続けている。ドジャースはこの矢田氏本人とも契約し、球団の選手に同じ指導を提供している。個人の調整法が、指導者ごと球団に取り込まれた形である。岡山から宮崎の都城高へ進んで甲子園には出ておらず、2016年のドラフトでの指名順位は4位だった。オリックスで3年連続の投手4冠と3年連続の沢村賞を積み上げ、2023年オフに結んだドジャースとの契約は12年3億2500万ドル。ゲリット・コールの9年3億2400万ドルを抜く、投手として史上最高額だった。ただし初登板は2024年3月21日、ソウルでの開幕シリーズ第2戦で、1回4安打2四死球5失点で降板している。同年6月15日には右上腕の張りを訴えて降板し、診断は右肩腱板の損傷、復帰は9月10日だった。評価が動いたのは2025年の秋で、ワールドシリーズ第2戦の完投は日本選手として初、第7戦は前日の第6戦に続く登板で勝ち投手になり、シリーズ3勝でMVPに選ばれている。日本選手のワールドシリーズMVPは2009年の松井秀喜以来2人目にあたる。2026年は2年連続の開幕投手を務め、6月13日のホワイトソックス戦では九回の先頭打者に本塁打を浴びるまでノーヒットノーランを続けた。契約は2035年までで、6年目と8年目の終了時にオプトアウト条項が入っている。
獲得タイトル・受賞
NPB時代のタイトル
MLBのタイトルとは別。ベストナイン・ゴールデングラブ賞含む主要個人タイトルを収録。
成績
2025年4月高度指標(投球)
2025年4月運を除いた実力防御率(K/四球/被本のみ・簡易)
平均 約4.0・下回れば良い
対戦打者を三振に取る割合
平均 約22%・27%↑で優秀
与四球の割合(低いほど良い)
平均 約8%・6%↓で優秀
奪三振率−四球率=支配力の総合
平均 約14%・20%↑で一流
9回あたり与四球
平均 約3.1・2.5↓で優秀
9回あたり被本塁打
平均 約1.2・1.0↓で優秀
2025年までのMLB通算
日本人との対戦:日本人打者3人との通算成績
NPB通算(日本時代)
MLB通算はこの数字を含みません。NPB成績はMLB APIに無いため出典から個別収録。
月別成績(2025年)
| 月 | 登板 | 勝敗 | 防御率 | 投球回 | 奪三振 | WHIP |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 3月 | 2 | 1-0 | 2.70 | 10.0 | 14 | 1.10 |
| 4月 | 4 | 2-2 | 0.38 | 24.0 | 29 | 0.96 |
| 5月 | 5 | 3-1 | 3.00 | 30.0 | 32 | 0.80 |
| 6月 | 5 | 1-3 | 4.21 | 25.2 | 26 | 1.40 |
| 7月 | 5 | 2-1 | 2.70 | 26.2 | 32 | 1.05 |
| 8月 | 5 | 2-1 | 3.56 | 30.1 | 34 | 1.05 |
| 9月 | 4 | 1-0 | 0.67 | 27.0 | 34 | 0.67 |
出典 MLB Stats API。月ごとの成績をそのまま掲載しています(合計行は出していません。率の月平均はシーズン成績と一致しないため)。
ハイライト

Yoshinobu Yamamoto's seven strikeouts
9/25 vs ARI ・ 公式ハイライト

Yoshinobu Yamamoto sets down seven Giants
9/18 vs SF ・ 公式ハイライト

Yoshinobu Yamamoto strikes out 10 batters
9/12 vs SF ・ 公式ハイライト

Yoshinobu Yamamoto tosses 8 2/3 no-hit innings
9/6 vs BAL ・ 公式ハイライト

Yoshinobu Yamamoto ties career high with 10 K's
8/31 vs ARI ・ 公式ハイライト

Yoshinobu Yamamoto strikes out six Padres
8/24 vs SD ・ 公式ハイライト
山本由伸の試合を見る方法
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通算獲得額(日米)
この選手の記事
佐々木朗希が地区シリーズ2回無失点 メジャー自己最速164.3キロ
佐々木朗希が地区シリーズ第2戦の8回、1死満塁をアクーニャの併殺で切り抜け、9回は三者凡退。チームはブレーブスに2対3で敗れ、シリーズは1勝1敗。大谷翔平は4打数1安打2三振。第3戦は山本由伸が先発する。
オールMLBチーム2026予想 大谷翔平ら日本人5人、有力は山本由伸
MLBが2026年のオールMLBチームの候補136人を発表し、大谷翔平(指名打者)、山本由伸(先発投手)、鈴木誠也(外野手)、岡本和真(三塁手)、村上宗隆(一塁手)の日本人5人が名を連ねた。ただ、選ばれるのは各部門の上位だけで、一塁や三塁、指名打者はファーストとセカンドの2枠しかない。候補者の今季成績を部門ごとに並べると、選出が有力なのは防御率が候補29人中5位の山本。鈴木と大谷は当落線上で、ファン投票が結果を左右しそう。昨季の選出者のfWARは、部門ごとの最低でも3.9〜4.8。村上と岡本は本塁打こそ上位だが、fWARはともに2.9にとどまり選出は厳しい。
ドジャース優勝 失点だけ減った年 上位3球団に6勝13敗
9月17日(日本時間18日)、ドジャースが敵地レッズ戦に8対2で勝ち、153試合目でナ・リーグ西地区の優勝を決めた。2位パドレスに9.0ゲーム差。昨季の3.0差から広げたが、1試合あたりの得点は5.09点から5.01点へほとんど動いていない。変わったのは失点で、4.22点から3.78点へ落ちた。与四球は563個から468個へ減り、被打率.220は30球団で最も低い。ただしその95勝の中身を開くと、ナ・リーグ上位3球団には6勝13敗だった。10月に当たる相手にだけ勝てていない。
山本由伸の被打率.180は日本人最少 増えた一発は1種類の球から
9月15日(日本時間16日)、ドジャースの山本由伸が敵地レッズ戦で7回1安打無失点、91球で14勝目を挙げた。27先発179回での被打率.180とWHIP0.87は、野茂英雄が渡米した1995年以降、日本人投手が140回以上を投げた60シーズンでどちらも最少。ところが防御率は2.51で、MLB規定到達48人のうち6位にとどまる。被本塁打は14本から19本へ増えたが、フォーシーム以外は12本から11本へ減っており、増えたのはフォーシームの2本から8本への6本だけだった。1球ごとの計測値をコースの高さで割ると、その6本は去年ゼロだった1か所に集まっている。本人が9月9日の被弾後に語った言葉と、計測値は同じ場所を指していた。
同じ12勝8敗に並んだ菅野と山本 援護は両方消えていた
8月28日、ロッキーズの菅野智之は4回10安打6失点で敗れた。その前日、同じトゥルイスト・パークで同じブレーブス打線と対峙した山本由伸は、6回1/3を1失点8奪三振に抑えて負け投手になっている。当サイトが2人を並べた8月4日の時点では、菅野が11勝4敗、山本が11勝7敗だった。ところが翌日以降、菅野は1勝4敗。援護点は菅野2.80点、山本2.50点とほぼ同じ水準まで落ちている。同じ12勝8敗に並んだ2人の防御率は、菅野5.23、山本2.56。
日本人投手の一発はMLB平均の1.2倍 打たれ方は2つに割れた
8月23日、千賀滉大が9回裏にサヨナラ本塁打を浴びて0勝9敗になった。同じ日、菅野智之も3回で降板している。2026年の日本人投手9人を合わせた被本塁打率は9イニングあたり1.40本。MLB全体の1.16本を2割上回る。だが1球ごとの計測データを開くと、打たれ方は2つの型に割れていた。今永昇太は被打球の速度が同条件371投手の平均を下回りながら30本を浴び、菅野智之は6人で最も高めを使わないのにバレル率が371人中5位に入っている。そして山本由伸と大谷翔平は、どちらの型にも入らない。
援護率とは何か──同じ11勝、山本由伸と菅野智之の決定的な差
援護率は「投手が登板した試合で、味方が9イニングあたり何点取ってくれたか」を表す指標。2026年、山本由伸と菅野智之はともに11勝でMLB全体8位タイに並んでいる。だが援護率は菅野10.34、山本6.53で1.58倍の開きがある。原因はチームの得点力ではない(ドジャースのほうが1試合あたり0.27点多く取っている)。差の正体は「1先発あたりの得点」と「1先発あたりの投球回」という2つの数字の掛け算だった。山本は7回1失点で敗戦投手になり、菅野は5回6失点で勝利投手になっている。勝利数という指標が何を測り、何を測っていないのかを実データで分解する。
大谷翔平、怪我でサイ・ヤング賞消滅 無傷なら獲れていたのか
大谷翔平が規定投球回に届かないのは7月の離脱のせいだと思われている。だが計算すると、膝を痛める前から届かないコースを走っていた。開幕から中6日を一度も崩さず26登板しても、必要なのは1登板6.231回。実績は6.119回で、1試合あたりアウト1つ分足りない。二刀流の起用法そのものが162イニングという資格線に対して構造的に届かない設計だった。一方でサイ・ヤング賞は沢村賞と違い先発専用の賞ではなく、規定に届かないまま受賞した投手が8人いる。全員リリーフで、うちガニエ82回⅓・エカーズリー80回・フィンガーズ78回はいまの大谷より少ない。先発の物差しと救援の物差し、その両方から大谷の85回⅔を検算する。
奪三振率(K/9)とは何か──奪三振数では見えない「密度」と、2026年に13点台が2人いる異常
奪三振率(K/9)は「9イニングあたり何個の三振を奪ったか」を表す指標で、奪三振×9÷投球回で求める。奪三振の総数と違い、投げた量に左右されないので投手同士を公平に比べられる。2026年のMLBトップはジェイコブ・ミシオロフスキーの13.88、2位ディラン・ストップの13.26と、13点台が2人並ぶ高水準。日本人では山本由伸が8.45で33位、今永昇太が8.40で34位。歴代シーズン最高はシェーン・ビーバーの14.20(2020年)。
WHIPとは何か──防御率では見えない「走者を出さない力」と、山本由伸がMLB2位にいる理由
WHIPは「1イニングあたり何人の走者を出したか」を表す指標。(被安打+与四球)÷投球回で求める。2026年のMLBトップはジェイコブ・ミシオロフスキーの0.75、2位に山本由伸の0.90が入っている。ところが同じ山本は奪三振率(K/9)では33位。三振を量産するタイプではないのに、走者を出さない力ではMLB屈指という構造だ。防御率だけでは見えないこの違いを、2026年の実データで読み解く。
直近の試合と成績の変動
6.0回 7K 被安4 四球2 自責0
5.1回 7K 被安1 四球6 自責0
7.0回 10K 被安1 四球1 自責1
8.2回 10K 被安1 四球2 自責1
7.0回 10K 被安4 四球0 自責1
6.0回 6K 被安4 四球2 自責2
7.0回 6K 被安4 四球2 自責3
4.2回 6K 被安6 四球5 自責6
5.2回 6K 被安5 四球0 自責0
7.0回 9K 被安4 四球2 自責1
5.0回 8K 被安6 四球1 自責3
7.0回 7K 被安3 四球2 自責0
0.2回 0K 被安4 四球2 自責3
7.0回 8K 被安3 四球1 自責1