ドジャースの佐々木朗希投手は10月4日(日本時間5日)、本拠地ドジャー・スタジアムで行われたブレーブスとの地区シリーズ第2戦に、1対3の8回から7番手で登板し、2回を無安打無失点に抑えた。1三振2四球だった。9回にはメジャーで自己最速となる時速164.3キロを記録した。
ドジャースは9回にマックス・マンシーのソロ本塁打で1点差に迫ったが、2対3で敗れた。5戦3勝制のシリーズは1勝1敗となり、第3戦からは舞台を敵地アトランタに移す。
8回は満塁から併殺
8回、先頭のテレスには5球で四球を与えた。続くライリーには3ボールから160キロ台の直球で2球続けて空振りを奪い、追い込んだ。しかし7球目のスライダーが体に当たり、無死一、二塁。ここまでの12球で、ストライクは4つだけだった。
ヤストレムスキーに送りバントを決められ、1死二、三塁。次のボールドウィンにはスプリットが3球続けて外れ、カウント3ボールからドジャースは申告敬遠を選んだ。1死満塁で、打席にはアクーニャが入った。
1ボール1ストライクからの3球目、147.9キロのスプリットを、アクーニャは打球速度171.9キロで弾き返した。強い当たりのゴロだったが、遊撃手ベッツが捕って二塁、一塁と転送し、併殺が成立。佐々木はこの回を無失点で終えた。
9回は164.3キロで三者凡退
9回は打者3人で終えた。先頭のオルソンにはスプリットで空振りを奪ったあと、162.4キロ、163.0キロの直球で2球続けて空振りさせ、三振に仕留めた。
続くアルビーズには、1ボール2ストライクからの5球目に164.3キロを投げた。打球は一塁手フリーマンへのゴロになった。佐々木のメジャーでの最速は、これまで7月17日の先発で記録した163.8キロだった。
最後のハリスは、この日すでに三塁打と適時二塁打を放っていた打者だ。フルカウントから144.0キロのスプリットで二ゴロに打ち取った。9回は16球のうち11球がストライク。20球でストライクが7球だった8回から、内容が大きく変わった。
この日の36球の内訳は、直球15、スプリット16、スライダー5。9回に投げた直球5球は、すべて161キロを超えていた。
試合経過:決勝点は暴投
ブレーブスは1回、先発スネルから2つの四球などで満塁とし、ドゥボンの内野安打で先制した。スネルは3回2/3で5四球を与えて降板。ドジャースは4回、フリーマンのソロ本塁打で追いついた。
5回、2死からハリスが三塁打で出ると、3番手ブービックが次打者ドゥボンへの3球目で暴投し、ハリスが生還した。これが決勝点になり、ブービックに敗戦がついた。7回にはハリスが右翼へ適時二塁打を放ち、差を2点に広げた。
ドジャースは9回2死、マンシーがフルカウントから右中間へソロ本塁打を放って1点差としたが、続く代打デ・パウラは三塁へのファウルフライに倒れた。2得点はどちらもソロ本塁打。フリーマンは試合後、「本塁打なしでも点を取る方法を見つけないと」と話した。
大谷翔平は「2番・指名打者」で4打数1安打2三振。5回に左前打を放ったが、1回と7回の2つの三振は、どちらも最後の球がストライクゾーンの外だった。ドジャース打線はこの試合で9三振。ロバーツ監督は「打席を見れば、ボール球を追いかけるスイングが多い」と振り返った。大谷は第1戦も4打数1安打で、シリーズ2試合では8打数2安打になっている。
佐々木のポストシーズン通算は防御率0.71
佐々木のポストシーズン登板は、これで通算10試合になった。すべて救援で、12回2/3を投げて自責点1、防御率0.71。昨年は9試合に投げ、地区シリーズ第4戦のフィリーズ戦では3回を走者を出さずに抑えている。
今季はレギュラーシーズン26試合のうち23試合に先発し、5勝5敗、防御率4.49だった。9月22日からの3試合は救援に回り、3回を無失点、6三振。この日の2回を合わせ、救援に回ってからは4試合、計5回で無失点。
第3戦は6日(日本時間7日午前7時開始予定)、ブレーブスの本拠地トゥルイスト・パークで行われる。予告先発はドジャースが山本由伸、ブレーブスがクリス・セール。山本は第1戦、第2戦とも出場選手登録に入っていたが、登板はなかった。
8回は制球に苦しみ、9回は自己最速の直球でストライクを重ねた。次の登板では、先頭打者に初球からストライクを取れるかが見どころだ。
関連記事
- 日本人メジャーリーガーのポストシーズン全記録
- 佐々木朗希がリリーフで最速161.7キロ 4三振はすべて変化球
- 地区シリーズに残った日本人は5人 今永・今井・吉田は出番なく終戦
- 松井裕樹が地区シリーズ自責点0 パドレスはブルワーズに1点差で連敗
- 村上宗隆がポストシーズン初本塁打 日本人1年目で松井・井口以来
この記事の数字について(出典・集計方法)
- 試合の経過と成績は MLB Stats API の試合データ(
gameType=D=地区シリーズ。第2戦 gamePk 849823、第1戦 849828)の boxscore と playByPlay(feed/live)による。 - 球速と打球速度はマイルから換算した(1マイル=1.609344キロ)。最速の164.3キロは102.1マイル、これまでの最速163.8キロは101.8マイル(2026年7月17日、gamePk 823524)。オルソンへの2球は100.9マイルと101.3マイル、アクーニャへのスプリットは91.9マイルで打球速度は106.8マイル、ハリスへのスプリットは89.5マイル。大谷の三振の球は95.5マイルと85.3マイル。
- 「メジャー自己最速」は、Baseball Savant の1球データ(2025年と2026年のレギュラーシーズン・ポストシーズン、9月27日まで、計2,890球)の最速101.8マイルと、この試合の MLB Stats API の計測値を比べた。この試合は執筆時点で Savant に反映されていない。
- ストライクの数には、見逃し・空振り・ファウル・インプレー(バントを含む)を数えた。申告敬遠は投球をしていないため、36球に含まない。
- 「ストライクゾーンの外」は、MLB Stats API の投球データのゾーン区分(11〜14がゾーン外)による。
- ポストシーズン通算(10試合・12回2/3・自責点1)は、通算成績(
stats=career&gameType=P)と、2025年・2026年の試合ごとの記録(gameLog)を別々に集計して突き合わせた。昨年の地区シリーズ第4戦は gamePk 813042。 - レギュラーシーズンの成績は
gameType=Rによる。救援の3試合は9月22日、25日、27日。 - 第3戦の開始時刻と予告先発は、MLB Stats API の日程データ(10月5日時点)による予定で、変更されることがある。
- ロバーツ監督とフリーマンの発言は、AP通信の配信記事(KPRC 掲載、2026年10月4日)にある英語の発言を、当サイトが日本語に訳した。報道によるもので、当サイトが取材したものではない。
