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ニュース2026-07-29奪三振率K/9セイバーメトリクス山本由伸今永昇太指標の読み方

奪三振率(K/9)とは何か──奪三振数では見えない「密度」と、2026年に13点台が2人いる異常

奪三振率(K/9)は「9イニングあたり何個の三振を奪ったか」を表す指標で、奪三振×9÷投球回で求める。奪三振の総数と違い、投げた量に左右されないので投手同士を公平に比べられる。2026年のMLBトップはジェイコブ・ミシオロフスキーの13.88、2位ディラン・ストップの13.26と、13点台が2人並ぶ高水準。日本人では山本由伸が8.45で33位、今永昇太が8.40で34位。歴代シーズン最高はシェーン・ビーバーの14.20(2020年)。

Baseball Archives 編集部2026-07-29データ出典 MLB Stats API

「今季180奪三振」と聞いて、それが凄いのかどうか即答できるだろうか。

答えは「投球回による」だ。180イニング投げて180奪三振なのか、120イニングで180奪三振なのかで、投手としての性質はまったく違う。奪三振率(K/9)は、この「量」の影響を取り除いて、三振を奪う密度だけを取り出す指標である。

K/9の計算式と、数字の目安

K/9は「9イニングあたりの奪三振数」を意味する。

K/9 = 奪三振 × 9 ÷ 投球回

9を掛けるのは、1試合=9イニングに換算するためだ。K/9が9.00なら「9イニング投げれば平均9個の三振を奪う」ということになる。

目安としては、7点台で平均前後、9点台で一線級、11点を超えれば奪三振型の代表格という水準になる。近年のMLBは全体として三振が増え続けているため、この基準自体が10年前より押し上がっている点には注意がいる。

奪三振の総数(積み上げ)と違って、K/9は投球回が短い救援投手も先発と同じ土俵に乗る。全力で1イニングを投げる抑え投手のK/9が高く出やすいのはそのためで、比べるときは役割を揃えたほうがいい。

2026年のMLBランキング──13点台が2人

2026年シーズンのMLB全体(規定投球回到達者)のK/9ランキング上位は次の通り。

順位 選手 K/9
1 ジェイコブ・ミシオロフスキー 13.88
2 ディラン・ストップ 13.26
3 ギャビン・ウィリアムズ 11.34
4 ヘスス・ルザルド 11.18
5 ポール・スキーンズ 11.11

規定投球回に到達しながら13点台が2人いるというのは、なかなかの高水準だ。1位のミシオロフスキーの13.88は、9イニングで14個近い三振を奪う計算になる。1試合27個のアウトのうち、半分以上を三振で取っている勘定だ。

3位以下は11点台に落ちるので、上位2人だけが明確に別の階層にいる。

山本由伸は33位──それでもWHIPは2位という逆説

日本人投手では、33位に山本由伸の8.45、34位に今永昇太の8.40が並ぶ。数字としては平均を少し上回る程度で、トップとは5点以上の開きがある。

ところが同じ2026年、WHIP(1イニングあたりの被安打+与四球)では山本由伸がMLB2位の0.90につけている。1位はここでもミシオロフスキーだが、山本は三振の密度では33位にいながら、走者を出さない力ではMLB全体の2番手にいる。

この2つを並べると、投手の支配の仕方には明確に別の型があることが見えてくる。

どちらが優れているという話ではなく、別の道筋で同じ「抑える」に到達しているということだ。K/9だけを見て山本を「三振が取れない」と評するのは、その半分しか見ていないことになる。

歴代最高は14.20──シェーン・ビーバーの2020年

規定投球回に到達したシーズンでのK/9歴代最高は、**シェーン・ビーバーの14.20(2020年)**である。

ただしこの2020年は、新型コロナウイルスの影響でレギュラーシーズンが60試合に短縮された特殊な年だった。規定投球回のハードルも下がっており、フルシーズンの記録と単純に並べることには慎重であるべきだろう。それでも14点台という数字自体は、K/9という指標の上限がどのあたりにあるかを教えてくれる。

K/9を見るときの注意点

① 四球とセットで見る。三振を狙って球数が増えれば、四球も増えやすい。K/9とBB/9(与四球率)を並べると、その投手が「支配的」なのか「荒れているだけ」なのかが分かる。

② 三振が多い=失点が少ない、ではない。三振はアウトの取り方の一つでしかない。K/9が高くても被本塁打が多ければ失点は防げない。

③ 役割を揃える。前述の通り、救援投手のK/9は構造的に高く出る。先発と抑えを同じ表で比べても意味がない。


2026年の奪三振率(K/9)ランキング(MLB全体・毎日更新)→ WHIPのランキングと比べてみる → 今永昇太の成績・球種データ → 山本由伸の成績・球種データ →

※数字はすべて MLB Stats API の実データ(2026年シーズン進行中・規定投球回到達者が対象)。

この記事について

本記事は、MLB Stats API の公式データと、当サイト独自のデータベース(日本人選手の通算記録・年俸・NPB時代の成績・レジェンドとの比較など)をもとに、当サイトが設計した編集ルールに沿って自動生成しています。記載する数字・成績は実データのみを使用し、憶測や創作は行いません。データの出典と方針

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