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ニュース2026-09-20ドジャース地区優勝大谷翔平山本由伸防御率ポストシーズンMLB

ドジャース優勝 失点だけ減った年 上位3球団に6勝13敗

ドジャース優勝 失点だけ減った年 上位3球団に6勝13敗

9月17日(日本時間18日)、ドジャースが敵地レッズ戦に8対2で勝ち、153試合目でナ・リーグ西地区の優勝を決めた。2位パドレスに9.0ゲーム差。昨季の3.0差から広げたが、1試合あたりの得点は5.09点から5.01点へほとんど動いていない。変わったのは失点で、4.22点から3.78点へ落ちた。与四球は563個から468個へ減り、被打率.220は30球団で最も低い。ただしその95勝の中身を開くと、ナ・リーグ上位3球団には6勝13敗だった。10月に当たる相手にだけ勝てていない。

Baseball Archives 編集部2026-09-20データ出典 MLB Stats API

勝ち方が、1年で入れ替わっていた――。ドジャースは9月17日(日本時間18日)、敵地グレートアメリカン・ボールパークでのレッズ戦に8対2で勝ち、153試合目でナ・リーグ西地区の優勝を決めた。パドレスもこの日勝っており、自力での決着だった。9月19日を終えて95勝60敗、2位パドレスに9.0ゲーム差。昨季の3.0差からちょうど3倍に広げている。

ところが、広げた中身は「打ちまくった」ではなかった。

得点はほとんど動かず、失点だけが落ちた

昨季と今季を1試合あたりに直すと、こうなる。

2025年 2026年
1試合の得点 5.09点 5.01点
1試合の失点 4.22点 3.78点
勝率 .574 .613
地区優勝の差 3.0 9.0

得点は0.08点減っている。増えたのではない。勝率が4分近く上がり、優勝の差が3倍になった理由は、失点が0.44点落ちたことにほぼ集約される。

投手の数字を並べると、どこが変わったのかがはっきり出る。

2025年 2026年 MLB順位
防御率 3.95 3.63 6位
WHIP 1.26 1.16 2位
与四球 563 468 少ない順6位
被打率 .220 1位

昨季の与四球563はMLBで多いほうから5番目だった。それが今季は少ないほうから6番目まで動いている。9イニングあたりに直すと3.52個から3.07個で、1試合につき0.45個減らした計算になる。被打率.220は30球団で最も低かった。2割2分台は、ほかにヤンキース.223、ブルワーズ.224、レイズ.229の3球団がある。

内訳は先発が860回2/3で防御率3.44、WHIP1.09。救援は506回で3.90、1.27。このチームの背骨は先発にある。山本由伸が27先発179回で防御率2.51、WHIP0.87。179回を投げて四球はわずか41個だった。

打線のほうは、数字の顔が変わっている。チームOPS.764はナ・リーグ2位で高いが、本塁打196本はナ・リーグ5位まで下がった(昨季は244本で1位)。盗塁68はナ・リーグ15球団で最も少ない。三振の少なさはナ・リーグ2位。走らず、振り回さず、四球を選ぶ打線になっていた。

9.0差の圧勝の中身

ただ、95勝の内訳を相手別に開くと、別の絵が出てくる。

相手 今季の対戦成績
ブルワーズ(ナ・リーグ1位) 3勝4敗
ブレーブス(東地区首位) 1勝5敗
カブス(ワイルドカード1位) 2勝4敗
上記3球団の合計 6勝13敗(.316)
パドレス 7勝3敗
ロッキーズ 10勝3敗

10月に当たる可能性の高い3球団に、6勝13敗。一方で、地区最下位のロッキーズからは10勝を稼いでいる。勝率5割以上の相手に絞ると37勝35敗で、ようやく5割をわずかに超える水準だった。

月別に見ても、95勝の作られ方は均等ではない。

勝敗 得失点差
3・4月 20勝11敗 +66
5月 18勝10敗 +63
6月 18勝9敗 +34
7月 13勝11敗 −8
8月 13勝14敗 −2
9月(19日まで) 13勝5敗 +38

7月と8月を合わせると26勝25敗、得失点差はマイナス10。この2か月だけを見れば勝率5割のチームだった。9.0差を作ったのは、実質的に開幕から6月末までの56勝30敗である。

そして順位の話には、まだ決着がついていない部分が残っている。ナ・リーグでドジャースは97勝58敗のブルワーズに2.0差の2位。3位ブレーブスとは4.0差だが、直接対決が1勝5敗なので、同率で並んだ場合は下になる。1回戦を免除される2位以内は、残り7試合でまだ確定していない。なおブレーブスの東地区優勝も、9月19日時点ではまだ決まっていない。

優勝を決めた日、大谷翔平はいなかった

補足として書いておくと、地区優勝が決まった9月17日の時点で、大谷翔平は右上腕二頭筋の炎症で故障者リストに入っていた。7月3日を最後に、マウンドに立っていない。

今季の大谷は打者として130試合で打率.277・出塁率.380・長打率.522、30本塁打。OPS.902は、100打席以上のチーム内で最も高い。投手としては14先発85回2/3で防御率1.79、WHIP0.95。この二刀流が、優勝の日にはベンチにもいなかった。

同じ時期、佐々木朗希も右中指のマメで故障者リストにおり、300打席以上でチーム4位のOPSを残していたアンディ・パヘスも、左手の骨折で離脱している。それでも9月は13勝5敗で、月別では今季最高の勝率だった。

10月に向けて、見るべき数字

では、ここから何を見ればいいのか。数字が示しているのは3つある。

ひとつは先発の状態で、上の3枚は良い。8月20日以降の1か月で5先発以上した4人を並べると、ブレイク・スネルが0.76、山本が2.14(WHIP0.74)、タリク・スクーバルが6先発38回で2.84。3人ともシーズン成績を上回っている。ただし4人目のタイラー・グラスナウは5先発で4.50で、シーズンの3.46より悪い。

ふたつめは救援で、ここは差がある。セーブ機会65回のうち成功は43で66.2%、ブローセーブは22。ナ・リーグ15球団で5位という位置だが、上に並ぶのがブレーブス、ブルワーズ、パドレス、ダイヤモンドバックスで、勝ち上がる相手のほうが上にいる。中心の4人(タナー・スコット、エドガルド・エンリケス、ジャック・ドライヤー、アレックス・ベシア)は235回を防御率2点台から3.19でまとめている。ただしエンリケスは腰の違和感で故障者リストに入ったままで、エドウィン・ディアスは15回2/3で防御率10.34、11回のセーブ機会で4度ブローしている。

みっつめは、失点を減らして勝ってきたチームが、失点を減らしにくい相手と当たるということだ。今季のドジャースは被打率.220でMLB1位、四球も出さない。その形が最もよく効いたのは、ロッキーズやジャイアンツのような打線だった。ブルワーズ、ブレーブス、カブスを相手にした19試合では、6勝しかできていない。

守備には気になる数字もある。失策60はMLBで2番目に少ないが、併殺87はMLB最下位。盗塁阻止率.181は25位で、走ってくる相手には弱い。

残り7試合は20日にジャイアンツ、22日から24日までパドレス、25日から27日はジャイアンツ。この7試合で決まるのは、地区優勝ではなく、1回戦を戦わずに済むかどうかのほうだ。


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