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村上宗隆

最新村上宗隆ホワイトソックス三振

村上宗隆、196三振は日本人最多 新人歴代3位で35本塁打

2026年10月10日(日本時間) Baseball Archives 編集部 データ出典 MLB Stats API

この記事のポイント

  1. 196三振は大谷翔平の189を抜いて日本人最多。新人ではメジャー歴代3位
  2. 日本人の三振上位7シーズンは、すべて30本塁打以上
  3. 高めの速球は、振れば2回に1回空を切った

ホワイトソックスの村上宗隆は、メジャー1年目のレギュラーシーズンを127試合553打席で終え、196三振を喫した。日本人打者の1シーズンとしては最多で、それまでの最多だった大谷翔平の189(2021年)を7つ上回っている。

同じ年にはブルージェイズの岡本和真も183三振を数えた。日本人の三振の多いシーズン上位4つのうち、2つが今季の新人2人のものになった。

村上宗隆、196三振は日本人最多 新人歴代3位で35本塁打

その一方で、村上は35本塁打を放ち、四球も92個選んだ。打率は.207でも、出塁率と長打率を足したOPSは.825。三振の多さと、この長打と四球が同じシーズンに並んだ。

196三振は日本人最多、三振率も最も高い

日本人打者の三振を年度別に並べると、1位が村上の196、2位が大谷の189(2021年)、3位が大谷の187(2025年)、4位が岡本の183(2026年)、5位が鈴木誠也の164(2025年)となる。

打席に占める三振の割合は35.4%。日本人打者が400打席以上に立った59シーズンの中で最も高く、2位の大谷2021年の29.6%を5ポイント以上上回る。553打席のうち、およそ3打席に1打席が三振で終わった。

日本人打者が1シーズンに150三振以上を記録したのは、村上を含めて10度ある。そのすべてが2021年以降で、2020年までの最多は岩村明憲の131(2008年)だった。

新人ではジャッジ、ブライアントに次ぐ歴代3位

メジャー全体で見ると、今季の196三振は5位だった。1位は同じホワイトソックスのコルソン・モンゴメリーの227。

新人に限ると、順位は大きく上がる。新人の1シーズンの三振は、2017年のアーロン・ジャッジ(ヤンキース)の208が最多。2015年のクリス・ブライアント(カブス)の199が続き、村上の196はその次の歴代3位になる。4位は2021年のアドリス・ガルシア(レンジャーズ)の194だった。

上の2人は、その年にどちらも新人王に選ばれている。ジャッジは208三振と同時に52本塁打、ブライアントは26本塁打を放った。新人で三振が多くなる打者は、それだけ1年目から打席を任され、強く振り続けた打者でもある。

三振の多い打者ほど、長打も多い

三振と長打が並ぶのは、村上だけではない。日本人打者の三振の多いシーズンを上から7つ並べると、そのすべてで30本塁打以上を打っている。8位の鈴木誠也の2024年(160三振、21本)で、初めて30本を下回る。

今季のメジャー全体でも同じ傾向が出る。三振の多い上位10人の本塁打は平均32本。規定打席に到達した135人の平均21本より、10本以上多い。強く振るほど空振りも増えるが、当たれば遠くへ飛ぶ。

その10人の中で、村上のOPS.825は3位だった。上にいるのは、ピート・クロウアームストロング(カブス)の.942と、カイル・シュワーバー(フィリーズ)の.857だけ。四球92もシュワーバーの105に次ぐ2位で、三振が多いぶんを四球と長打で取り返していた。

三振は2ストライク後の高めの速球と低めの変化球

では、196の三振はどんな形で生まれたのか。最後の1球を見ると、空振りが148、見逃しが48。球種は速球系が93、スライダーやカーブなど曲がる球が76、チェンジアップやスプリットなど落ちる球が26だった。

空振り三振の形は、はっきり2つに分かれる。速球で空を切った61のうち39は、ストライクゾーンの上段かその上の高めだった。曲がる球で空を切った64のうち42は、ゾーンから低めに外れたボール球だった。

9月14日の敵地ガーディアンズ戦は、その2つが1試合にそろった。1回1死一、二塁、2ボール2ストライクからギャビン・ウィリアムズの161.6キロの高めの直球に空振り。5回は1ボール2ストライクから、低めに外れる141.6キロのスイーパーを振って三振した。

相手の投手も、2ストライクになると攻め方を変えている。速球を高めに投げた割合は、2ストライク前の46.1%から2ストライク後は55.3%へ。曲がる球を低めのボールにした割合も、41.7%から57.3%へ上がった。

この2つの球は、村上から空振りを奪いやすい球だった。高めの速球を振ったときの空振り率は49.7%で、それ以外の速球の24.5%の約2倍。低めに外れる曲がる球は、振れば71.3%が空振りになった。

ここからは数字からの推論になる。村上がゾーンの外の球に手を出した割合は、2ストライク前は18.5%にとどまる。それが2ストライク後は28.6%に上がる。追い込まれると、際どい球を見逃せなくなるからだと考えられる。

2ストライク前にボール球を見送るぶん、打席は長くなる。553打席のうち2ストライクまで進んだのは367打席で、そのうち196打席が三振で終わった。四球92を生んだ「待つ」姿勢が、2ストライクの打席を増やし、相手に高めの速球と低めの変化球を投げる機会を与えていた、という見方ができる。

高めの速球を打った本塁打は、35本のうち3本だけだった。相手から見れば、高めに速球を投げても、長打を浴びる危険は小さかったことになる。

ポストシーズンでも12三振

ここまでの数字は、すべてレギュラーシーズンのもの。ポストシーズンでは、ワイルドカードシリーズの2試合で5三振、ガーディアンズとの地区シリーズ4試合で7三振、合わせて6試合で12三振。地区シリーズは2勝2敗で、第5戦は日本時間11日午前9時に始まる予定だ。

来季に向けて見るべき数字は、2ストライク後の高めの速球への空振り率になる。ここが下がれば三振は減り、待って選ぶ四球と長打はそのまま残る可能性がある。196三振の記録は、その伸びしろの大きさを示す数字でもある。

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この記事の数字について(出典・集計方法)
  • 打撃成績は MLB Stats API から取得した2026年レギュラーシーズン(gameType=R)の最終成績。村上は127試合・553打席・454打数94安打・35本塁打・77打点・92四球(うち故意四球8)・196三振、打率.207、出塁率.347、長打率.478、OPS.825。196は選手別の成績、リーグ全体の一覧、Baseball Savant の1球データの3つで一致を確認した。
  • 「日本人打者」は、当サイトが持つ日本人メジャーリーガーの名簿(日本で生まれた外国籍の選手は含めない)にある全員について、Stats API の yearByYear(打撃・レギュラーシーズン)から年度ごとの三振を集めたもの。シーズン途中で移籍した年は、球団別の行ではなく合算の行で数えた。主な順位:村上196(2026年)、大谷189(2021年)、大谷187(2025年)、岡本183(2026年)、鈴木誠也164(2025年)、大谷162(2024年)、大谷161(2022年)、鈴木誠也160(2024年)、鈴木誠也155(2026年)、大谷152(2026年)。150以上はこの10シーズン。上位7シーズンの本塁打は35・46・55・33・32・54・34で、8位の鈴木誠也2024年は21本。
  • 三振率の比較は、日本人打者が400打席以上に立った59シーズンが対象。村上35.4%(196/553)、大谷2021年29.6%(189/639)、岡本2026年28.8%(183/636)の順。
  • メジャー全体の三振の順位は、Stats API のリーグ全体の一覧(2026年、playerPool=All)と歴代の1シーズン記録(stats/leaders、statsSingleSeason)による。2026年はモンゴメリー227、シュワーバー220、ザック・ネト215、オースティン・ライリー201、村上196の順。モンゴメリーの227は、2009年のマーク・レイノルズの223を抜くメジャー歴代最多で、レイノルズの223は2009年の一覧でも同じ値を確認した。村上の196は歴代37位タイ。
  • 新人の三振の順位は、歴代の1シーズン記録で180三振以上の打者について、その年より前のメジャー通算打数が130以下のシーズンを当サイトが抜き出したもの。メジャーの新人資格には打数のほかに在籍日数の条件もあるが、ここでは打数だけで判定した。該当はジャッジ208(2017年、前年までの打数84)、ブライアント199(2015年、同0)、村上196、ガルシア194(2021年、同23)、ピート・インカビリア185(1986年)、ピート・アロンソ183(2019年)、岡本183、ジェームズ・アウトマン181(2023年)。モンゴメリーは2025年に255打数があり、今季は新人ではない。ジャッジとブライアントの新人王は Stats API の受賞記録で確認した。
  • 「三振の多い上位10人」は、2026年の三振の多い順にモンゴメリー、シュワーバー、ネト、ライリー、村上、スペンサー・トーケルソン、イアン・ハップ、ブランドン・ラウ、クロウアームストロング、岡本の10人。本塁打の平均は32.0本。規定打席(502打席)に到達した135人の平均は21.0本。
  • 三振の中身は、Baseball Savant の statcast_search から2026年レギュラーシーズン(hfGT=R)の村上の1球データ(2423球)を取得して数えた。三振は strikeout と strikeout_double_play の計196。最後の1球が called_strike を見逃し(48)、それ以外を空振り(148)とした。空振りには、捕手が止めきれなかった空振り(8)とファウルチップ(6)を含む。
  • 球種の分け方は、速球系=4シーム・シンカー・カッター、曲がる球=スライダー・スイーパー・カーブ・ナックルカーブ・スラーブ、落ちる球=チェンジアップ・スプリット。このほか球種が「分類不明の速球」と記録された三振が1つあり、どの分類にも入れていない。「高め」は Savant のゾーン1〜3(ゾーンの上段)と11・12(ゾーンより上)、「低めのボール」はゾーン13・14。ゾーン11〜14はそれぞれゾーンの左右も含むため、「高め」「低め」は上下だけでなく斜めの外れも含んでいる。
  • 空振り率は、スイング(空振り・ファウル・ファウルチップ・打球になった球)に占める空振りの割合。ボール球へのスイング率は、ゾーン11〜14の球に対するスイングの割合。2ストライク前・後は、その球が投じられたときのカウントで分けた。内訳:高めに投げた速球は2ストライク前803球中370球、後349球中193球。低めのボールにした曲がる球は前612球中255球、後302球中173球。高めの速球へのスイングでの空振りは96回(空振り率49.7%)、それ以外の速球へのスイングでの空振りは71回(同24.5%、スイング290)、低めに外れる曲がる球へのスイングでの空振りは92回(同71.3%、スイング129)。ボール球へのスイングは2ストライク前826球中153球、後468球中134球。
  • 本塁打35本のうち速球系を打ったのは21本で、高め(ゾーン1〜3・11・12)の速球は3本(5月4日、5月16日、7月26日)。
  • 9月14日の試合の球速は、Savant の計測値をキロに換算した。ウィリアムズは地区シリーズ第2戦のガーディアンズ先発と同じ投手。
  • 「2ストライクから空振りが増える理由」と「高めの速球が相手にとって安全だった」は、当サイトの推論である。カウント別のスイングと配球の変化はデータに出ているが、村上本人の狙いや相手の意図は、この記事の数字からは確かめられない。比べたのは村上自身の2ストライク前後だけで、他の打者との比較はしていない。
  • ポストシーズンの成績は Stats API の gameType=F(ワイルドカードシリーズ)と gameType=D(地区シリーズ)による。合計6試合27打席23打数5安打1本塁打3四球12三振。地区シリーズ第5戦の開始時刻は MLB の日程による予定。
  • マイルはキロに換算した(1マイル=1.609344キロ)。

数字はすべて MLB Stats API ほかの実データです。データの出典と方針