この記事のポイント
- 過去のポストシーズン対戦3度は、すべてドジャースが勝ち抜け
- ただし第1戦を落としたチームの突破は、80シリーズで28度(35%)
- 第2戦の相手先発ヘンダーソンは、今季ドジャース戦12回で自責点1
ドジャースとのナ・リーグ優勝決定シリーズで、ブルワーズが第1戦を2対1で先勝した。リーグ優勝決定シリーズで第1戦を落としたチームの突破は、1985年以降の80シリーズで28度、35%しかない。一方、両球団がポストシーズンで当たった過去3度は、すべてドジャースが勝ち抜けている。
第1戦は10月11日(日本時間12日)、ブルワーズの本拠地アメリカンファミリー・フィールドで行われた。第2戦は12日(日本時間13日午前6時開始予定)、同じ球場で山本由伸が先発する。数字は第1戦終了時点。

第1戦はブルワーズ救援が無失点リレー
ドジャースは2回、大谷翔平が四球で出塁したあと、パヘスの右前適時打で先制した。ブルワーズは4回にトゥラングのソロ本塁打で追いつき、5回にララの中前適時打で勝ち越した。これが決勝点になった。
先発はドジャースのスクバルが5回2失点で負け投手。ブルワーズのミジオロウスキーは4回1/3を1失点で降りた。ブルワーズはそこから救援の4人が4回2/3を無失点でつなぎ、メギルがセーブを挙げた。ドジャースは1点を追った6回以降、1点も返せなかった。
第2戦は、山本がどこまで投げるかと、ドジャース打線がヘンダーソンを序盤に捉えられるかが、まず見るところになる。
第1戦を落としたチームの突破は35%
リーグ優勝決定シリーズは4勝で勝ち抜ける7回戦制で、両リーグとも1985年からこの形になった。それから2025年までの80シリーズのうち、第1戦を落としたチームが勝ち抜けたのは28度。残る52度は、第1戦を取ったチームがそのまま勝ち抜けている。
ドジャースには、第1戦を落としてから勝ち抜けた例が3度ある。1988年、2018年、2020年だ。ただ、第1戦を落としたシリーズは8度あり、8度のうち勝ち抜けは3度だけだ。
逆にブルワーズは、7回戦制のリーグ優勝決定シリーズで第1戦を取ったことが2度ある。2011年のカージナルス戦と2018年のドジャース戦で、2度とも敗退した。
ポストシーズンの対戦は3度ともドジャース
両球団がポストシーズンで当たったのは、2018年のリーグ優勝決定シリーズ、2020年のワイルドカードシリーズ、2025年のリーグ優勝決定シリーズの3度。
2018年は今年と同じく、ブルワーズの本拠地で始まった第1戦を落とした。そこから3勝3敗で敵地の第7戦にもつれ、ベリンジャーの2点本塁打とプイグの3点本塁打で5対1と勝った。
2020年は2戦先勝のワイルドカードシリーズで、ドジャースが2連勝した。2025年は4連勝で、日本人が主役だった。山本が第2戦で9回1失点の完投勝利、大谷は第4戦で3本塁打を放ち、投手としても6回無失点、10奪三振。佐々木朗希は第3戦でセーブを挙げた。
今季は4勝3敗でブルワーズ
レギュラーシーズンの直接対決は7試合で、ブルワーズの4勝3敗。ただ総得点はドジャースが27、ブルワーズが25と、ほぼ互角だった。ブルワーズは103勝59敗でメジャー最高勝率、ドジャースは100勝62敗で2番目だった。
| 2026年レギュラーシーズン | ドジャース | ブルワーズ |
|---|---|---|
| 勝敗 | 100勝62敗 | 103勝59敗 |
| 得点 | 801 | 832(メジャー2位) |
| 失点 | 600(メジャー最少) | 618 |
| 本塁打 | 204 | 154(30球団で28位) |
| 先発の防御率 | 3.43 | 3.61 |
| 救援の防御率 | 3.74 | 3.40 |
両軍の色ははっきり違う。ブルワーズは本塁打が30球団で28番目に少ないのに、得点はメジャー2位。ドジャースは失点がメジャーで最も少なく、先発の防御率でも上回る。ブルワーズが上回るのは救援で、第1戦はその形どおりになった。
第2戦の先発は今季2勝同士
第2戦の先発は、どちらも今季の対戦で2戦2勝の投手だ。山本はブルワーズ戦2試合で13回を投げて自責点2、12奪三振。相手のローガン・ヘンダーソンは、ドジャース戦2試合で12回を投げて自責点1、13奪三振だった。
ヘンダーソンは5月22日に5回無失点、8月16日には7回1失点。ドジャースが今季ブルワーズに喫した4敗のうち2敗は、この右腕に付いている。
ここからは推論になる。ブルワーズの救援は第1戦で4回2/3を無失点に抑え、今季の救援の防御率でもドジャースを上回る。救援どうしなら、数字の上ではブルワーズに分がある。山本が長く投げるほど、ドジャースは救援を使わずに済む。山本は昨年のこのシリーズの第2戦で、9回を1人で投げ切っている。
大谷は今季のブルワーズ戦で本塁打なし
大谷は今季のブルワーズ戦7試合で26打数6安打、打率.231、本塁打は0だった。5四球、8三振。5月の敵地3連戦は11打数3安打、8月の本拠地4連戦は15打数3安打で、どちらでも本塁打は出なかった。
第2戦以降に懸かる日本人の記録
山本はポストシーズン通算58奪三振で、あと5つでダルビッシュ有の62を抜いて日本人最多になる。昨年のブルワーズとの第2戦から続く5連勝は日本人最長で、次に勝てば6連勝。
大谷のポストシーズン通算本塁打は11本で、日本人最多。2位の松井秀喜は10本で、次の1本からは打つたびに日本人の記録を更新する。ポストシーズンでの出塁は7試合続いている。
佐々木朗希は今年のポストシーズンでは救援に回っており、通算3セーブ。あと1つで、日本人2位の佐々木主浩の4に並ぶ。今季はブルワーズ戦に2度先発し、11回で自責点4だった。
シリーズを五分に戻せるかは、山本の投げる回と、ヘンダーソンとの序盤の攻防にかかる。
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この記事の数字について(出典・集計方法)
- 数字はすべて MLB Stats API による。ポストシーズンは
gameType=F,D,L,W(ワイルドカード・地区・リーグ優勝決定・ワールドシリーズ)、レギュラーシーズンはgameType=R。数字はナ・リーグ優勝決定シリーズ第1戦(10月11日、gamePk 849809)終了時点。 - 両球団のポストシーズンでの対戦は、
scheduleを1969〜2026年の各年についてteamId=119(ドジャース)・opponentId=158(ブルワーズ)で引いて洗った。2018年リーグ優勝決定シリーズ(ドジャース4勝3敗、総得点23対24)、2020年ワイルドカードシリーズ(2勝0敗、7対2)、2025年リーグ優勝決定シリーズ(4勝0敗、15対4)。試合数はドジャース10勝4敗(2026年第1戦を含む)。ブルワーズは1997年までア・リーグに所属しており、それ以前の対戦はワールドシリーズでしかありえなかったが、当たったことはない。 - 第1戦を落としたチームの突破は、1985〜2025年のリーグ優勝決定シリーズ(両リーグとも7回戦制。1994年は開催なし)80シリーズを、
schedule?gameType=Lの各試合の勝者から日付順に数えた。第1戦の敗者が勝ち抜けたのは28度(28/80=35.0%)。2016〜2025年に限ると6度(6/20)。ドジャースが第1戦を落としたのは8度で、勝ち抜けは1988・2018・2020年の3度。ブルワーズが第1戦を取ったのは2011・2018年の2度。 - 2026年の直接対決は5月22〜24日(敵地)と8月13〜16日(本拠地)の7試合。大谷・山本・佐々木・ヘンダーソンの対戦成績は、7試合の boxscore と、選手ごとの試合記録(gameLog)を別々に足して一致を確かめた。山本は2試合2勝0敗、13回、自責点2、12奪三振。佐々木は2試合1勝0敗、11回、自責点4。ヘンダーソンは2試合2勝0敗、12回、自責点1、13奪三振。大谷は7試合32打席26打数6安打、本塁打0、3打点、5四球、8三振。
- 両軍のシーズン成績はチーム成績(
teams/{id}/stats)、先発・救援の防御率はstatSplitsのsitCodes=sp,rp。勝敗は日程データの最終戦のleagueRecord。 - ポストシーズン通算は
stats=career&gameType=P。山本は11試合8勝1敗、63回、58奪三振、防御率2.14。ダルビッシュ有は62奪三振。大谷は本塁打11、松井秀喜は10。佐々木朗希は10試合3セーブ、佐々木主浩は4セーブ、日本人最多は上原浩治の7。山本の5連勝と大谷の7試合連続出塁は、日本人選手のポストシーズンの試合記録を日付順に並べて数えた(勝敗の付かない登板では連勝は切れない)。 - 第2戦の日程と予告先発は、MLB Stats API の日程データ(10月12日時点)による予定で、変更されることがある。
- 日付は現地時間。
数字はすべて MLB Stats API ほかの実データです。データの出典と方針