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鈴木誠也

鈴木誠也ゴールドグラブ賞カブス

鈴木誠也がゴールドグラブ賞の最終候補に 日本人2人目の受賞なるか

2026年10月15日(日本時間) Baseball Archives 編集部 データ出典 MLB Stats API

この記事のポイント

  1. 鈴木誠也がナ・リーグ右翼手の最終候補3人に。メジャー初、今季の日本人では唯一
  2. 受賞者は日本時間11月2日に発表。受賞なら日本人はイチロー以来2人目
  3. 守備範囲はキャロル、送球はベンジが上。両方プラスは3人で鈴木だけ

カブスの鈴木誠也外野手が、2026年のゴールドグラブ賞でナ・リーグ右翼手の最終候補3人に入った。 メジャー5年目で初めての候補で、今季の日本人の候補は鈴木だけ。受賞すれば、日本人では2001〜2010年に10年連続で選ばれたイチロー以来、2人目になる。

ゴールドグラブ賞は、守備の名手を各リーグの守備位置ごとに1人ずつ選ぶ賞。最終候補は10月14日(日本時間15日)に発表された。ナ・リーグ右翼手のほかの2人は、ダイヤモンドバックスのコービン・キャロルと、メッツの新人カーソン・ベンジ。受賞者は11月1日(日本時間2日午前10時30分)からの米ESPNの特番で発表される。

鈴木誠也がゴールドグラブ賞の最終候補に 日本人2人目の受賞なるか

選ぶのは、各球団の監督と最大6人のコーチによる投票だ。自分の球団の選手には投票できない。これに米国野球学会(SABR)の守備指標が約25%の重みで加わる。

2020年には前田・秋山が候補に

日本人がメジャーでゴールドグラブ賞を受賞したのは、イチローだけだ。2011年からは受賞の前に最終候補3人が発表されるようになったが、その年、イチローは候補に入らなかった。

確かめられた範囲で、その後に最終候補に入った日本人は、2020年のツインズ・前田健太(ア・リーグ投手)とレッズ・秋山翔吾(ナ・リーグ左翼手)。2人とも受賞は逃した。この年はコロナ禍の短縮シーズンで、監督・コーチの投票は行われず、守備のデータだけで選ばれた。

今季は山本由伸、今永昇太、岡本和真らも候補に入らず、日本人は鈴木1人だった。鈴木は広島時代、日本のゴールデン・グラブ賞を外野手で5度受けている。

DRSはナ・リーグ右翼手で1位

鈴木の今季の守備を数字で見ると、まず目立つのがDRSだ。データ会社スポーツ・インフォ・ソリューションズの指標で、平均的な野手と比べて守備で何点の失点を防いだかを表す。鈴木はプラス14で、ナ・リーグの右翼手で最も多かった。キャロルはプラス12、ベンジはプラス6。

MLB公式のスタットキャストにも、同じく防いだ失点を表す「FRV(フィールディング・ラン・バリュー)」がある。こちらも鈴木はプラス8で、右翼を500イニング以上守ったナ・リーグの選手で1位だった。ベンジはプラス6、キャロルはプラス4にとどまる。

一方、打球を捕れたかどうかだけを見る「OAA(アウツ・アバブ・アベレージ)」では、キャロルが上に立つ。打球ごとの捕りやすさを踏まえ、平均的な外野手より何個多くアウトにしたかを示す数字だ。キャロルはプラス10でナ・リーグの右翼手で1位。鈴木はプラス5で2位、ベンジはマイナス1だった。

2026年・右翼手 鈴木誠也 キャロル ベンジ
守備イニング 972回2/3 1314回1/3 1140回
DRS +14 +12 +6
FRV +8 +4 +6
FRVのうち守備範囲 +4 +9 -1
FRVのうち送球 +4 -6 +7
OAA +5 +10 -1

守備範囲と送球、両方プラスは鈴木だけ

指標によって順位が入れ替わるのは、3人の強みが違うからだ。FRVを守備範囲と送球に分けると、それがよく分かる。

キャロルは守備範囲でプラス9点と、メジャーの右翼手で最も多くの失点を防いだ。ただ、送球ではマイナス6点で、肩の弱さが響いている。ベンジは逆で、送球のプラス7点はメジャーの右翼手で最多だったが、守備範囲はマイナス1点だった。

鈴木は守備範囲でプラス4点、送球でプラス4点。どちらも1位ではないが、3人の中で両方がプラスなのは鈴木だけだ。今季の失策は2つで、補殺は8つを記録した。

弱いところを挙げるなら、守った時間の短さになる。鈴木の右翼のイニングは、キャロルより340回ほど少ない。指名打者での出場も30試合あった。守った時間が短いのにDRSとFRVで上に立てたのは、1イニングあたりの質が高かったからでもある。

MLB公式サイトは最終候補の発表記事で、鈴木について「2025年から2026年にかけて、彼ほど守備を良くした選手はほとんどいない」と書いた。メジャー1年目から4年続けてFRVがマイナスだった選手が、5年目で初めて名手の3人に名を連ねた。11月2日の朝、16年ぶりの日本人受賞が懸かる。

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この記事の数字について(出典・集計方法)
  • 10月2日の記事では鈴木のFRVを右翼で3位としたが、その後の試合で順位が変わり、10月15日時点ではメジャーの右翼で2位。
  • 最終候補、発表日時、選考方法はローリングスの発表(2026 Rawlings Gold Glove Award Finalists Announced、米東部時間10月14日午後1時)による。受賞者の発表は米東部時間11月1日午後8時30分(夏時間終了後)で、日本時間11月2日午前10時30分。全ポジション60人の候補の中に、鈴木以外の日本人はいない。
  • 鈴木についての評価は、MLB公式サイトの最終候補の発表記事(2026 Gold Glove Award finalists)による。キャロルが前年も最終候補だったことも同記事による。
  • 2011年にイチローが最終候補に入らなかったことは、MASNの当時の記事(Markakis, Hardy and Wieters nominated for Gold Gloves)、2020年の前田・秋山の候補入りと選考方法はベースボールチャンネルとFull-Countの報道、日本人の候補が2020年以来であることはスポーツ報知(10月15日)の報道による。2012〜2019年に日本人の候補がいなかったことは、当サイトでは一覧で確かめられていない。
  • DRSは FanGraphs の右翼手の守備成績(10月15日取得、イニングの下限なし)。ナ・リーグでは鈴木14、キャロル12、ルイス・ララ10(327イニング)、ベンジ6の順。メジャー全体ではレッドソックスのウィルヤー・アブレイユの28に次ぐ2位。
  • FRVと、その守備範囲・送球の内訳は Baseball Savant の Fielding Run Value(右翼での数字のみ、10月15日取得)。小数第1位までの値は、鈴木8.0(守備範囲4.2・送球3.8)、キャロル3.6(9.1・マイナス5.5)、ベンジ6.4(マイナス0.8・7.2)。表と本文は整数に丸めた。順位は右翼で500イニング(アウト1500)以上の26人のうちナ・リーグの選手で比べた。メジャー全体ではレイズのビクター・メサJr.の8.1に次ぐ2位。守備範囲と送球の「メジャーの右翼手で最多」は、右翼を守った全215人の中での順位。
  • OAAは Baseball Savant の Outs Above Average(主な守備位置が右翼の規定到達者、10月15日取得)。ナ・リーグの18人で比べた。
  • 守備イニング、失策、補殺、指名打者での出場は MLB Stats API のレギュラーシーズンの守備成績による。
  • 発言・評価の引用は報道によるもので、当サイトが取材したものではない。

数字はすべて MLB Stats API ほかの実データです。データの出典と方針