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ニュース2026-08-20大谷翔平ベーブ・ルース本塁打ポストシーズンドジャース菅野智之MLB記録

大谷150本でルース超え 要した試合は57多い

大谷150本でルース超え 要した試合は57多い

8月18日(日本時間19日)、大谷翔平の30号2ランで、ドジャース移籍後の本塁打がポストシーズンを含めて150本になった。ベーブ・ルースがヤンキース移籍後の3年で残した149本を、3年目の8月に追い越している。前日は5打数4安打2本塁打。ルースに並ぶまでの2本のうち、1本目の28号はロッキーズの菅野智之から放ったものだった。ただし要した試合はルースの415に対して大谷は472。レギュラーシーズンだけなら148対139でまだルースが上回り、差を埋めているのはポストシーズンの11本である。そして今季の大谷の打球は、平均速度も角度も強い打球の割合も、移籍後3年でいちばん低い。

Baseball Archives 編集部2026-08-20データ出典 MLB Stats API

ドジャースの大谷翔平が18日(日本時間19日)、ロッキーズ戦の3回に30号2ランを放った。この一発で、ドジャース移籍後の本塁打はポストシーズンを含めて150本に到達。ベーブ・ルースがヤンキース移籍後の3年で残した149本を、3年目の8月に追い越した。

動いたのは2日間だった。17日に5打数4安打2本塁打で149本に並び、翌18日の一振りで抜き去っている。8月12日の時点では、まだ2本あった差である。

ルースがヤンキースに移った1920年からの3年は、54本・59本・35本。移籍1年目の54本は、その年の2位だったジョージ・シスラーの19本の3倍近い。翌年はそれを自分で更新して59本を打った。100年たっても持ち出される数字とは、そういうものだ。

大谷はそこを越えた。ただし、越え方はルースとまるで違う。

ルースに並んだ日の2発、1本目は菅野智之から

17日のクアーズ・フィールド。大谷は5回に28号を左中間へ運び、続く6回にも中堅へ29号を放った。ルースの149本にちょうど並んだのは、この2本目のほうである。

そして1本目の28号を浴びた投手が、ロッキーズの菅野智之だった。ルースに追いつくまでの最後の2本、その片方が日本人対決から出た一発ということになる。この日の菅野は5回7安打6自責点、3奪三振で敗戦投手となった。

翌18日は3回、ライアン・フェルトナーから右中間へ2ラン。ドジャースは7-6で競り勝っている。

19日も同じクアーズ・フィールドでロッキーズと対戦したが、こちらは4打数無安打。三振2と四球1に終わり、31号は持ち越しになった。ドジャースは6-4で勝ち、3連戦を3つとも取っている。

ルースは415試合、大谷は472試合

8月12日の記事で並べた4人のうち、大谷の前に残っているのは2人だけになった。

選手 移籍先・期間 レギュラー ポストシーズン 合計 出場試合
マーク・マグワイア カージナルス 1997–99 159 0 159 359
A・ロドリゲス レンジャーズ 2001–03 156 0 156 485
大谷翔平 ドジャース 2024–26 139 11 150 472
ベーブ・ルース ヤンキース 1920–22 148 1 149 415

※出場試合はポストシーズンを含む。大谷の3年目は進行中。

ルースは415試合で149本まで届き、大谷は472試合で150本に届いた。57試合の差である。1本あたりに直すと、ルースは2.8試合に1本、大谷は3.1試合に1本。打った数では抜いたが、効率では抜いていない。

差を埋めたのは、秋の11本

レギュラーシーズンだけを取り出すと、順番は逆のままだ。ルース148本、大谷139本。9本の差が残っている。

埋めているのはポストシーズンである。大谷は2024年に16試合で3本、2025年に17試合で8本。2年で33試合に出て11本を打った。ルースの3年間は、ワールドシリーズ11試合で1本だけだ。

これは打者の差というより、舞台の数の差に近い。ルースの時代のポストシーズンはワールドシリーズしかなく、1920年のヤンキースはそこにすら届いていない。いまのドジャースが世界一になるには3つのシリーズを勝ち抜く必要があり、その分だけ打席が積み上がる。同じ「移籍後3年」という枠でも、中に入る試合の数が100年で変わった。

期間そのものも伸びている。大谷の11本は9月30日から10月27日にかけて出たもので、2025年のポストシーズンは11月1日まで続いた。ルースが1921年に1本を打ったワールドシリーズは、10月5日から13日までの9日間である。

それでも、今季の打球は3年でいちばん弱い

記録は動いた。だが今季の大谷の打球は、移籍してからの3年でもっとも弱い。

2024 2025 2026
平均打球速度 154.0キロ 152.7キロ 150.5キロ
152.9キロ以上の打球の割合 60.1% 58.8% 53.0%
平均打球角度 16.0度 14.9度 13.1度
OPS 1.036 1.014 .942
1試合あたりの本塁打 0.340 0.348 0.246

速度が落ち、角度が下がり、強い打球の割合も減っている。3つとも同じ向きだ。

ただし、打球が弱まったのは今季が最初ではない。2025年もこの3つは前年から下がっていて、それでも本塁打は1試合0.348本と2024年を上回っていた。下げ幅が2年ぶん積み上がった今季になって、本塁打のペースが0.246まで、前年比で3割近く落ちた。

落ち込みの幅は、打球の3指標より大きい。打球の質はじりじり下がり続け、結果があとから追いついてきた。そういう形をしている。

もっとも、8月に入ってからは6本。1試合あたりに直せば0.333で、8本を打った6月とちょうど並ぶ今季最速の水準にある。ただしこの月の平均打球速度は148.0キロで、開幕直後の3月を除けば今季最低。強い打球の割合も44.9%まで落ちている。

しかも6本のうち3本は、打球が飛ぶことで知られるクアーズ・フィールドで出たものだ。ルースに並んだ29号も、抜き去った30号も、その3本に含まれている。打球が良くなったから増えたわけではない

ルースの3年目も35本止まりで、この年はア・リーグ3位。ケン・ウィリアムズの39本、ティリー・ウォーカーの37本の下にいる。移籍後3年という枠は、どちらの打者にとっても右肩上がりではない。

9本先に、マグワイアがいる

ドジャースは128試合を終えて77勝51敗。残りは34試合ある。

大谷の前にいるのは、A・ロドリゲスの156本とマグワイアの159本だ。あと6本でロドリゲスに並び、9本でマグワイアに届く。単独の先頭に立つには10本いる。今季のペース、つまり1試合0.246本で残り34試合を戦えば8本前後。156本は射程に入り、159本に届くかどうかというところまで来る。

そしてその先に、9月末から始まるポストシーズンがある。過去2年、大谷はそこで33試合に出て11本を打った。

ルースを抜いた150本が、この3年の最終形になるとは考えにくい。残り34試合と、その先の秋がまだ残っている。

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