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ニュース2026-09-27大谷翔平ドジャース本塁打三振負傷者リスト復帰バレルStatcastポストシーズンMLB

大谷翔平 復帰後4試合で8三振 打球は強いが17試合ホームランなし

大谷翔平 復帰後4試合で8三振 打球は強いが17試合ホームランなし

ドジャースの大谷翔平が9月26日のジャイアンツ戦で5打数1安打2三振。負傷者リストから復帰して4試合で18打数4安打、19打席で8三振となり、8月18日の30号以降は17試合本塁打がない。好調期と比べて違うのは、打球の強さではなく空振りの多さ。1球ごとの計測値をたどると、不調は3段階で進んでいた。8月後半は振る速さを保ったままボールの上を叩き、負傷者リスト入り直前の3試合では空振りが5割を超えてスイングの速さも落ちた。復帰後はスイングの速さと打球の強さが戻り、打球7つがすべて強い当たりだったが、空振り率は39.3%と好調期の30.7%に戻っていない。

Baseball Archives 編集部・2026-09-27・データ出典 MLB Stats API

打球は戻ったが、空振りが戻っていない――。ドジャースの大谷翔平は9月26日(日本時間27日)の敵地ジャイアンツ戦に2番・指名打者で出場し、5打数1安打2三振に終わった。右上腕二頭筋の炎症による負傷者リストから9月23日に復帰して4試合、18打数4安打で本塁打はなく、19打席で8三振。8月18日に30号を放って以降は17試合、67打数10安打で打率.149。好調だった8月18日までと比べて違うのは打球の強さではなく、バットが空を切る回数のほうだった。

この日の5打席は、強い当たりが1本もなかった。初回は146.5キロの直球を空振りして3球三振、3回は角度55度まで上がった左飛、7回はスライダーを空振りして三振。5回の安打は一塁手のグラブを弾いたゴロを二塁手が拾った内野安打で、9回は遊ゴロだった。チームは4対3で競り勝って99勝62敗とし、レギュラーシーズンは残り1試合。

不調は3段階で進んでいた

30号までの好調期と、それ以降を細かく区切って並べると、崩れ方が途中で変わっていた。

時期 打席 三振率 空振り率 スイングの速さ バレル
〜8/18(好調期) 535 23.0% 30.7% 120.1km/h 56/335本
8/19〜8/30 47 31.9% 32.7% 121.0km/h 1/25本
9/1〜9/7 14 42.9% 53.8% 117.7km/h 0/3本
9/23〜9/25(復帰後) 14 42.9% 39.3% 122.1km/h 4/7本

最初に崩れたのは、打球の中身だった。8月19日から30日までの10試合は、三振率こそ23.0%から31.9%に上がったものの、スイングの速さも空振り率も好調期とほぼ変わらないまま、打球25本のうち13本がボールの上を叩いたゴロになり、本塁打になりやすい角度と速さを兼ねた「バレル」は1本しか出ていない。当サイトは8月31日の記事で、この“当たりの崩れ”を詳しく取り上げた。

ところが9月に入ると、様子が変わった。9月1日、2日、7日の3試合は14打席で6三振、スイングに対する空振りが26回のうち14回と5割を超え、スイングの速さも時速117.7キロに落ちた。前に飛んだ打球は3つで、強い当たりは1本もない。チームが試合をしていた9月3日から6日まで大谷は出場しておらず、9月11日付で、8日にさかのぼって負傷者リストに入っている。

戻ったもの、戻っていないもの

復帰後の3試合で戻ったのは、振る速さと打球の強さだった。スイングの速さは時速122.1キロと好調期を上回り、前に飛んだ打球7つはすべて時速153キロ以上の強い当たりで、うち4つがバレル。9月24日のパドレス戦ではバレルを3本放ち、2本は116メートルと113メートルの外野フライとしてグラブに収まった。残る1本は、打球速度が時速171.9キロに達した二塁打。前日の23日にも117メートルの外野フライが1本あり、復帰後のバレル4本は、1本も本塁打にならなかった。

一方で、空振りは戻っていない。復帰後の空振り率は39.3%で、負傷者リスト入り直前の53.8%からは下がったものの、好調期の30.7%には届いていない。直球に対する空振りも、好調期の25%から復帰後は31%(16スイングで5回)。三振率はこの日を含む4試合で19打席8三振と、42%台のまま。復帰後に空を切った11球は、低めに外れる変化球が4球、高めの直球が3球で、残る4球もすべて低めの球。空振りは低めに偏っていた。復帰後の3試合に限れば、足りなかったのは当たったときの強さではなく、当たる回数のほうだった。

もっとも、どの区切りも数字はあまりにも少ない。9月1日から7日は14打席、復帰後の3試合も打球7つにすぎず、7本すべてが強い当たりという割合がこの先も続くとは言えない。この日の3打球は高いフライと2本のゴロで強い当たりは1本もなく、この日を含めた10打球で数えれば、強い当たりは7本、バレルは4本になる。負傷者リスト入り直前にスイングの速さと空振りが崩れたことと、右上腕二頭筋の炎症との関係も、計測値だけでは判断できない。

それでも、8月後半の失速と今の不振は同じものではない。8月後半は“当たりの崩れ”で、今は“当たる回数の減少”。そのあいだに、空振りが急に増えた3試合と、負傷者リストの2週間がはさまっている。ドジャースはレギュラーシーズン最終戦を残して、次は10月の戦い。復帰後の3試合で打った4本のバレルがフェンスの向こうまで届くかどうかの前に、ポストシーズンで問われるのは、まずバットに当てられるかどうかだ。

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