下馬評を一蹴した「本音」
米大リーグのオールスター当日、ホワイトソックスの村上宗隆内野手は米ポッドキャスト番組「ファウル・テリトリー」のインタビューに応じた。インタビュアーから「ホワイトソックスはアンダードッグ(弱者)と見られてきた。それが有利に働いているか」と水を向けられた時、村上は躊躇なく応じた。
「いや、僕たちはその記者の方たちの意見なんか気にしてないですし、勝つ集団なので、うるせえと思ってます」
村上節での直言である。ただこの一幕で興味深かったのは、通訳スタッフの対応だ。英語では「私たちは自分たちがアンダードッグだとは全く思っていません。他のチームに対して、私たちが上位にいることを証明できると思いますし、ただ自分たちの力を証明するだけです」とマイルドに意訳。村上の本音を守りつつ、現地メディアにも好印象を与えるという微妙な対応を見せた。
数字が村上の言葉を証明する
確かにホワイトソックスの評価は低かった。昨季までの直近3シーズンは3年連続100敗以上を喫していた。だが今季は開幕から結果を出している。ちょうどこのインタビューが行われた時点での前半戦成績は50勝45敗。ア・リーグ中地区首位での折り返しだ。
その立役者の一人が村上である。メジャー挑戦初年度で試合60試合出場という限定的な機会の中、20本塁打、42打点をマーク。出塁率.371、長打率.540でOPS.911という数字は、本来なら手厚く評価されるべき水準だ。右太もも裏の痛みで約1カ月半の離脱を経験しながらも、ここまで結果を残している。
下馬評など気にするな――村上の言葉は、その打撃成績そのものが最大の説得力を持っている。