メジャー移籍2年目で制御の完璧さを求める山本由伸が、7月の対ダイヤモンドバックス戦で制球と安定感の狭間にいる現在地を見せた。
6回を投げ6奪三振を奪い、今季の三振数は通算106に達した。これは今永昇太の105を上回り、日本人投手として最高の成績。メジャーの奪三振競争でも上位圏の数字であり、彼の武器がいかに鮮烈かを物語っている。
しかし試合内容は明暗が分かれた。103球を消費した中で、被安打は5に抑えたものの、4度のフォアボールを与えた。この数字の意味は大きい。奪三振の多さは相手を力で圧倒する投球を示す一方で、制球の乱れが混在している状況は、今後の成長過程で重要な課題となる可能性がある。自責点は6にのぼり、この試合での失点に直結した局面があったことは否めない。
日本人最高の奪三振ペースを独走中
通算106奪三振は、2位の今永昇太(105)を1上回る。これは単なる数値の優位性ではなく、メジャー環境での競争力を示す指標だ。防御率2.85というリーグ平均(約4.1)を大きく上回る数字と組み合わせると、彼の投球の総合的な質の高さが浮かび上がる。
本人的には制球を安定させながら、この奪三振の優位性を保つ工夫が求められる場面。次戦以降、四球を減らしながら三振を奪う「支配力の精緻化」が問われる時期に入っている。
勝利数も日本人トップ、菅野との差が鮮明に
この試合の勝利で9勝目。菅野智之(8勝)の1つ上に抜け出た。メジャーのシーズンは162試合と長く、投手の勝ち星は運と打線の援護に左右されやすいが、ここまで安定して白星を重ねられていることは、それだけ試合を任される信頼と、試合を決める投球が出来ている証拠だ。
好調の波は続いている。次戦に向けて、制球精度をさらに磨き、4与四球のような局面を減らすことができれば、これからも日本人投手として独自の地位を確固たるものにしていく。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| この試合 | 6.0回 6奪三振 被安打5 四球4 自責6 球数103 |
| 今季 | 防御率2.85 106奪三振 110.2回 9勝5敗 |