イチローのMLBでの歩み
殿堂入りのスピーチは、「新人になるのはこれで3度目です」という言葉で切り出された。2025年、アジア人として初めてアメリカ野球殿堂に入っている。得票率99.746%、394票のうち393票で、満票にひとつ足りなかった。メジャー1年目の2001年に打率.350で首位打者、56盗塁で盗塁王となり、新人でのMVPと新人王の同時受賞はMLB史上2人目だった。同じ年の4月11日、敵地オークランドで右翼から三塁へノーバウンドで投げてテレンス・ロングを刺した送球は、「レーザービーム」と呼ばれた。2004年の262安打は84年ぶりの記録更新で、20年以上たったいまも破られていない。10734打席に立って3089安打、2653試合での打率は.311。それだけ打ちながらOPSは.757にとどまる。117本塁打・780打点という長打の数字と、509盗塁という走塁の数字が、同じ打者のなかに同居していた形である。国民栄誉賞は3度打診され、3度とも辞退している。2019年3月21日、東京ドームで現役を退いた。日本の球場で、日本の観客の前で終えたことになる。2020年からは高校野球の指導者として十数校を訪ね、いまはマリナーズの会長付特別補佐を務めている。2025年8月、球団は背番号51を永久欠番にした。なお殿堂入りスピーチの途中では、日本語で「野茂さん、ありがとうございました」と述べている。
獲得タイトル・受賞
NPB時代のタイトル
MLBのタイトルとは別。ベストナイン・ゴールデングラブ賞含む主要個人タイトルを収録。
成績
MLB通算年度別成績
| 年 | 試合 | 打率 | 本 | 打点 | 安打 | OPS | 盗塁 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2001 | 157 | .350 | 8 | 69 | 242 | .838 | 56 |
| 2002 | 157 | .321 | 8 | 51 | 208 | .813 | 31 |
| 2003 | 159 | .312 | 13 | 62 | 212 | .788 | 34 |
| 2004 | 161 | .372 | 8 | 60 | 262 | .869 | 36 |
| 2005 | 162 | .303 | 15 | 68 | 206 | .786 | 33 |
| 2006 | 161 | .322 | 9 | 49 | 224 | .786 | 45 |
| 2007 | 161 | .351 | 6 | 68 | 238 | .827 | 37 |
| 2008 | 162 | .310 | 6 | 42 | 213 | .747 | 43 |
| 2009 | 146 | .352 | 11 | 46 | 225 | .851 | 26 |
| 2010 | 162 | .315 | 6 | 43 | 214 | .753 | 42 |
| 2011 | 161 | .272 | 5 | 47 | 184 | .645 | 40 |
| 2012 | 162 | .283 | 9 | 55 | 178 | .697 | 29 |
| 2013 | 150 | .262 | 7 | 35 | 136 | .639 | 20 |
| 2014 | 143 | .284 | 1 | 22 | 102 | .664 | 15 |
| 2015 | 153 | .229 | 1 | 21 | 91 | .561 | 11 |
| 2016 | 143 | .291 | 1 | 22 | 95 | .730 | 10 |
| 2017 | 136 | .255 | 3 | 20 | 50 | .650 | 1 |
| 2018 | 15 | .205 | 0 | 0 | 9 | .460 | 0 |
| 2019 | 2 | .000 | 0 | 0 | 0 | .167 | 0 |
日本人との対戦:日本人投手24人との通算成績
NPB通算(日本時代)
MLB通算はこの数字を含みません。NPB成績はMLB APIに無いため出典から個別収録。
通算獲得額(日米)
この選手の記事
大谷翔平の通算安打、32歳時点ではイチローを10本上回っていた
32歳の誕生日を迎えた時点のMLB通算安打は、イチローが1130本、大谷翔平が1140本。安打製造機と本塁打王というイメージの差に反して、同じ年齢での安打数はほぼ並んでいる。ただし要した試合数は796と1115で、320試合近く違う。イチローの162試合あたり230安打は現在の大谷の165.8を大きく上回る。イチローは32歳の誕生日以降だけで1959安打を打っており、これは大谷がいま3000安打までに必要な1827本より多い。
日本人メジャーリーガーの本塁打が今季100本 史上初、過去最高は69本
8月8日(日本時間9日)の村上宗隆の26号で、2026年の日本人メジャーリーガーの本塁打が合計100本に達した。1シーズン3桁は史上初。松井秀喜とイチローが同時に在籍していた時代の最高は2009年の69本で、それを31本上回っている。しかも大谷翔平の占める割合は26.0%まで下がった。過去の当たり年との違いを、1998年からの全シーズンの実データで確かめる。
イチローの262安打が「異常」と言われる理由|20年以上破られない記録を数字で解説
MLB単一シーズン最多の262安打(2004年)。20年以上、誰も近づけていない。歴代3位の704打数、リーグ最下位・最少得点だったチーム事情、そしてセイバーメトリクスで変わった打者の評価基準まで、イチローの記録が二度と現れない理由を数字で解剖する。