大谷翔平が、この試合では4打数無安打に終わった。三振が2度あり、得点もならず、本塁打の火も消えた。ロッキーズ戦での一戦は、4月から積み上げてきた好調さが一時的に途絶えた局面だった。
しかし試合後の成績表を見ると、別の物語が見える。
今季89試合で築いた20本塁打は、162試合に換算すると約36本のペース。この数字は、本塁打王クラスの長打力を意味する。打率.290、OPS.939という圧倒的な出塁と長打の両立は、リーグ平均(OPS約0.715、打率約0.245)を大きく上回り続けている。1試合の不調は、季全体の支配力をかすませるほどではない。
通算盗塁171、節目175まであと4
本来、この試合の最大の注目点は実は別にある。大谷の通算盗塁が現在171個。スピード・瞬発力・野球IQを示す盗塁記録で、あと4個で節目の175に到達する。
盗塁は単なる補助的な記録ではない。走力と読みの精度が求められ、シーズン通して安定してとれるものではない。その175個というマイルストーンが、もう数試合の好調で視界に入ってくるステージにある。
次戦への課題、変わらぬ地位
無安打で気になるのは、三振率23%という数字だ。今季通算でも、四球率15%と歩いて出塁できる選手が、この試合では三振で終わった点が次戦への課題をはっきりさせている。
だが打率.290、OPS.939、20本塁打という根拠のある好調は崩れていない。1試合の不調で順位を落とさない選手——それが今の大谷翔平の立場だ。盗塁175到達も間近に控え、残りの試合の一打一走が記録を塗り重ねていく。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| この試合 | 4打数0安打 本塁打0 打点0 四球0 三振2 得点0 |
| 今季 | 打率.290 OPS.939 20本塁打 56打点 |